幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
第23話 恋と愛
頭痛がする。
昨晩、いろいろ考えてしまって、なかなか寝付けなかったせいかもしれない。
逢生は私のことを嫌いになったのかもしれないなんて一度も考えたことがなかった。
ケンカしたことはあっても、理由はいつもくだらない理由だった。
こんなに自分が動揺するとは思ってもみなかった。
それでも、仕事となると淡々と仕事をこなしてしまう自分が悲しい。
額に手をあてた。
仕事なら簡単に答えが出せるのに恋愛となるとこんなグダグダになる。
心を落ち着かせるためにハサミで黙々といらなくなった書類を切っていた。
「うわっ!先輩の机にメモの山が!なにしているんですかー?」
「ちょっと心を無にしていたのよ。精神統一、煩悩撲滅!」
「そのおかしな四字熟語はなによ!?」
真剣に書類を作成していた寿実がパソコン画面から目を離さずにツッコミを入れた。
「煩悩なんてあったほうがいいに決まってます!そーいうわけでっ!先輩達、取引先との飲み会に行きませんかー?」
煩悩を肯定していくスタイルの後輩はノリノリで飲み会に誘ってきた。
「今日はちょっとパスかな……」
昨晩、いろいろ考えてしまって、なかなか寝付けなかったせいかもしれない。
逢生は私のことを嫌いになったのかもしれないなんて一度も考えたことがなかった。
ケンカしたことはあっても、理由はいつもくだらない理由だった。
こんなに自分が動揺するとは思ってもみなかった。
それでも、仕事となると淡々と仕事をこなしてしまう自分が悲しい。
額に手をあてた。
仕事なら簡単に答えが出せるのに恋愛となるとこんなグダグダになる。
心を落ち着かせるためにハサミで黙々といらなくなった書類を切っていた。
「うわっ!先輩の机にメモの山が!なにしているんですかー?」
「ちょっと心を無にしていたのよ。精神統一、煩悩撲滅!」
「そのおかしな四字熟語はなによ!?」
真剣に書類を作成していた寿実がパソコン画面から目を離さずにツッコミを入れた。
「煩悩なんてあったほうがいいに決まってます!そーいうわけでっ!先輩達、取引先との飲み会に行きませんかー?」
煩悩を肯定していくスタイルの後輩はノリノリで飲み会に誘ってきた。
「今日はちょっとパスかな……」