幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
第30話 浮気!?
梶井さんの言ったとおり、インターホン連打の訪問者は逢生だった。
「これは浮気だよ」
「お邪魔しますくらいいえよ」
「お邪魔されたのはこっちのほう」
「二人の仲をって?」
梶井さんの言葉に逢生はうなずいた。
鍵はかけていなかったから、逢生はなんの障害もなく部屋に入ってきた。
そして、不機嫌そうな顔で仁王立ちしたあげくの浮気認定。
すっと手を上げた。
「あのー……逢生。いいわけしてもいい?」
「だめ」
問答無用!?
怒っている逢生と笑っている梶井さん。
「帰るよ、奏花」
「待て。子犬」
逢生が私の腕をつかみ、部屋から出ようとしたのを梶井さんが止めた。
「奏花ちゃんは仕事でここにきて看病をしてくれただけだ」
「……わかってる。けど、相手がお前だっていうのが気に入らない」
「気に入らないのはこっちも同じだ」
どうしよおおおと思っていると梶井さんが挑発するように逢生に言った。
「彼氏になったんだって?その割に余裕がないな。奏花ちゃんを信じてないってことか」
「そんなことない」
「ああ、そうか。お前は自分に自信がないんだな」
「これは浮気だよ」
「お邪魔しますくらいいえよ」
「お邪魔されたのはこっちのほう」
「二人の仲をって?」
梶井さんの言葉に逢生はうなずいた。
鍵はかけていなかったから、逢生はなんの障害もなく部屋に入ってきた。
そして、不機嫌そうな顔で仁王立ちしたあげくの浮気認定。
すっと手を上げた。
「あのー……逢生。いいわけしてもいい?」
「だめ」
問答無用!?
怒っている逢生と笑っている梶井さん。
「帰るよ、奏花」
「待て。子犬」
逢生が私の腕をつかみ、部屋から出ようとしたのを梶井さんが止めた。
「奏花ちゃんは仕事でここにきて看病をしてくれただけだ」
「……わかってる。けど、相手がお前だっていうのが気に入らない」
「気に入らないのはこっちも同じだ」
どうしよおおおと思っていると梶井さんが挑発するように逢生に言った。
「彼氏になったんだって?その割に余裕がないな。奏花ちゃんを信じてないってことか」
「そんなことない」
「ああ、そうか。お前は自分に自信がないんだな」