幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
第31話 殴り合い
コンサート当日、早めにコンサートホールに到着すると楽屋に向かった。
花束とプリン。
悩んだけど、梶井さんにも同じものを買った。
逢生達に差し入れして梶井さんにないのもおかしいし。
マネージャーの宰田さんから了承をもらって関係者用のIDカードを首にかけてもらった。
「今日の深月さん、すごくピリピリしてますよ。奏花さんに来ていただいてよかったです」
「そんなに?」
「リハから梶井さんとバチバチですよ」
チェリストは協調性が大事なのにと言って宰田さんはため息をついた。
そう思うと梶井さんも逢生も自分を抑えるところがある。
チェロ向きだったんだろうけど、お互いが全力で弾くとどうなるんだろうという興味もあった。
だから今回のコンサートで二人のデュオをいれたのかもしれない。
梶井さんと三人の楽屋は別らしく、先に梶井さんの楽屋をそっとのぞいた。
いない。
よし!今のうちにっ!
そそそっと中に入り、プリンと花束を置いた。
「あれ?俺に差し入れ?奏花ちゃん、ありがとう」
「ひえっ!」
いたぁぁ!
花束とプリン。
悩んだけど、梶井さんにも同じものを買った。
逢生達に差し入れして梶井さんにないのもおかしいし。
マネージャーの宰田さんから了承をもらって関係者用のIDカードを首にかけてもらった。
「今日の深月さん、すごくピリピリしてますよ。奏花さんに来ていただいてよかったです」
「そんなに?」
「リハから梶井さんとバチバチですよ」
チェリストは協調性が大事なのにと言って宰田さんはため息をついた。
そう思うと梶井さんも逢生も自分を抑えるところがある。
チェロ向きだったんだろうけど、お互いが全力で弾くとどうなるんだろうという興味もあった。
だから今回のコンサートで二人のデュオをいれたのかもしれない。
梶井さんと三人の楽屋は別らしく、先に梶井さんの楽屋をそっとのぞいた。
いない。
よし!今のうちにっ!
そそそっと中に入り、プリンと花束を置いた。
「あれ?俺に差し入れ?奏花ちゃん、ありがとう」
「ひえっ!」
いたぁぁ!