幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
第13話 これは毒【逢生】
セロリ。
それはシャリシャリ感と野菜の爽やかな味わいを楽しめる食べ物(奏花談)らしい。
そんなセロリはポテトサラダにしっかりと絡んで逃げ場を作らせない。
ぐっと覚悟を決め、口にいれた。
気のせいじゃなかったら、ポテトまでセロリ味がする。
「おい。逢生?さっきから嬉しいのか苦しいのか、どっちかの顔にしろよ」
知久は注文弁当のチキン竜田弁当を食べながら言った。
唯冬の方は鮭弁当。
「どうせ『奏花が俺に作ってくれたお弁当。でも野菜はきつい』とでも思っているんだろう?」
お前の考えはお見通しとばかりに唯冬が笑った。
甘い、甘いね。
「ちょっと違う」
「なんだ。違うのか」
「奏花が作ってくれたものなら、毒であっても口にできるって思ってた」
「可愛いことをいうなぁ。さすが子犬」
嫌な声がした。
無視してお弁当を食べているとトントンっとテーブルを指で叩かれた。
「可愛い後輩達から挨拶がないんだけどな?」
「梶井さん、まずは遅刻の謝罪からどうぞ」
唯冬はぎろりと梶井をにらみつけた。
それはシャリシャリ感と野菜の爽やかな味わいを楽しめる食べ物(奏花談)らしい。
そんなセロリはポテトサラダにしっかりと絡んで逃げ場を作らせない。
ぐっと覚悟を決め、口にいれた。
気のせいじゃなかったら、ポテトまでセロリ味がする。
「おい。逢生?さっきから嬉しいのか苦しいのか、どっちかの顔にしろよ」
知久は注文弁当のチキン竜田弁当を食べながら言った。
唯冬の方は鮭弁当。
「どうせ『奏花が俺に作ってくれたお弁当。でも野菜はきつい』とでも思っているんだろう?」
お前の考えはお見通しとばかりに唯冬が笑った。
甘い、甘いね。
「ちょっと違う」
「なんだ。違うのか」
「奏花が作ってくれたものなら、毒であっても口にできるって思ってた」
「可愛いことをいうなぁ。さすが子犬」
嫌な声がした。
無視してお弁当を食べているとトントンっとテーブルを指で叩かれた。
「可愛い後輩達から挨拶がないんだけどな?」
「梶井さん、まずは遅刻の謝罪からどうぞ」
唯冬はぎろりと梶井をにらみつけた。