未亡人ママはスパダリ義兄の本気の愛に気付かない

龍のストーカー


ある晩夏の夕方、椿が翔真と手をつなぎ保育園から自宅マンションに帰ってくると、長い髪を茶髪にした若い女性が、龍の部屋のドアにもたれかかり、体育座りをしながらスマホをいじっていた。

身体にフィットしたピンクのタンクトップにデニムのショートパンツからは形良い太ももが露わになっている。

まだ二十歳前後に見えるその女性を見て、翔真が叫んだ。

「あ、まりあ!」

「おう。翔真じゃん。」

この子が真名先生の言っていたモデルをしている里見まりあさんか・・・

まりあは椿をじっと見ると、大きな声で笑い出した。

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