私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
June 第22話 声をきかせて
千亜妃さんと渡瀬さんはどうして私に梶井さんがスランプって教えたのだろう。
連絡するべきかもしれない。
だって、ただ事じゃない。
スランプにクビに人生終了だよ?
気になりすぎて、おかしくなりそうだった。
だから、ドイツのアパートらしき電話番号のほうにかけてみた。
けれど―――
「でなかったんだよね。梶井さん、生きてるよね?」
思わず、手にしたウサギのぬいぐるみに話しかけた。
売り物のウサギのぬいぐるみ。
「望未ちゃん。なにしてるの?ねえ。これ、どうかな?」
「んー……そうだねー」
「もっと真剣に選んでよ!もう昨日からずっとため息ばっかりついて!」
菜湖ちゃんに叱られてしまった。
ため息もつきたくなるよ。
だって、勇気をだして電話をかけたんだよ?
それなのにつながらないなんて。
そんなパターン考えてなかった。
「カップとかでいいんじゃない?」
「ペアルック!?そんなの恥ずかしすぎるでしょ!」
もー!やだー!と菜湖ちゃんにどんっと突き飛ばされた。
ペアルックなんて言ってないよ……
菜湖ちゃんは完全に恋する乙女。
連絡するべきかもしれない。
だって、ただ事じゃない。
スランプにクビに人生終了だよ?
気になりすぎて、おかしくなりそうだった。
だから、ドイツのアパートらしき電話番号のほうにかけてみた。
けれど―――
「でなかったんだよね。梶井さん、生きてるよね?」
思わず、手にしたウサギのぬいぐるみに話しかけた。
売り物のウサギのぬいぐるみ。
「望未ちゃん。なにしてるの?ねえ。これ、どうかな?」
「んー……そうだねー」
「もっと真剣に選んでよ!もう昨日からずっとため息ばっかりついて!」
菜湖ちゃんに叱られてしまった。
ため息もつきたくなるよ。
だって、勇気をだして電話をかけたんだよ?
それなのにつながらないなんて。
そんなパターン考えてなかった。
「カップとかでいいんじゃない?」
「ペアルック!?そんなの恥ずかしすぎるでしょ!」
もー!やだー!と菜湖ちゃんにどんっと突き飛ばされた。
ペアルックなんて言ってないよ……
菜湖ちゃんは完全に恋する乙女。