私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
April 第7話 子供じゃない
四月―――私は本格的にカフェ『音の葉』で働き始めた。
ピアノ教室の生徒はまだ二人だから、主にカフェの仕事が主だけど、ピアノを弾かせてもらえるのはありがたい。
ディナータイムにはピアノの演奏をしていて、聴きに来てくれるお客様も増えてきた。
「本当に助かるわ。唯冬がピアノを買ったのはいいけど、ただ遊ばせておくのはもったいなかったから」
すごいよね……
スタインウェイのグランドピアノをぽんっと買っちゃうんだから。
そんなピアニストの弟さんを持っているカフェ『音の葉』の店長、小百里さんはにこにこと微笑みながら言った。
確かに音は最高で澄んだ音がする。
こんな上等なピアノを使わせてもらえるだけでもありがたいと言うものだ。
「小百里さん、後片付けが終わったので休憩に入りますね」
「どうぞ。望未ちゃん。今日のレッスンは高校生の関家君?」
「そうなんです。すごく真面目な子で上達も早いんですよ。ピアノがとても好きなんだなって」
「えっ!?ええ?そうね……がんばってね」
「はい!生徒を増やせるようがんばります!」
ピアノ教室の生徒はまだ二人だから、主にカフェの仕事が主だけど、ピアノを弾かせてもらえるのはありがたい。
ディナータイムにはピアノの演奏をしていて、聴きに来てくれるお客様も増えてきた。
「本当に助かるわ。唯冬がピアノを買ったのはいいけど、ただ遊ばせておくのはもったいなかったから」
すごいよね……
スタインウェイのグランドピアノをぽんっと買っちゃうんだから。
そんなピアニストの弟さんを持っているカフェ『音の葉』の店長、小百里さんはにこにこと微笑みながら言った。
確かに音は最高で澄んだ音がする。
こんな上等なピアノを使わせてもらえるだけでもありがたいと言うものだ。
「小百里さん、後片付けが終わったので休憩に入りますね」
「どうぞ。望未ちゃん。今日のレッスンは高校生の関家君?」
「そうなんです。すごく真面目な子で上達も早いんですよ。ピアノがとても好きなんだなって」
「えっ!?ええ?そうね……がんばってね」
「はい!生徒を増やせるようがんばります!」