私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
May 第16話 覚悟はできてる?
やめろとは言わなかった。
唇をなぞる舌が私への答えだ。
「忠告はしたからな」
そう言って濡れた髪を手であげ、険しい目をさせた梶井さんはあの写真の中の子供の目と同じだった。
―――これでいいのだろうか。
考えている時間はない。
「うん……」
梶井さんのシャツをつかむ。
雨のせいで湿っぽい。
ぎしりとソファーが軋む音がして、絡み合うように倒れた。
キスはもう浅いキスじゃない。
「ふっ……」
「望未。舌を絡めろよ」
低くて挑発するような声。
重なる唇から、入り込む舌で口内をなぞられ、舌をからめとられる。
なぶるような舌の動きに体が熱くなった。
甘く唇を食む。
何度も。
「んっ……あ……」
キスは優しいのに冷たい手が服の隙間から滑り込み、私だけが感じさせられているのだと自覚させられてしまう。
巧みに体をなで、唇が首筋を這って、嫌だなんて言わせてはくれない。
「あ……か、じいさ……」
「まだ体に触れてるだけだぞ」
低い声、耳にかかる息に体がぞくりと震えた。
気づくと、いつの間にかワンピースが脱がされ、服はすでに体の下に敷かれていた。
唇をなぞる舌が私への答えだ。
「忠告はしたからな」
そう言って濡れた髪を手であげ、険しい目をさせた梶井さんはあの写真の中の子供の目と同じだった。
―――これでいいのだろうか。
考えている時間はない。
「うん……」
梶井さんのシャツをつかむ。
雨のせいで湿っぽい。
ぎしりとソファーが軋む音がして、絡み合うように倒れた。
キスはもう浅いキスじゃない。
「ふっ……」
「望未。舌を絡めろよ」
低くて挑発するような声。
重なる唇から、入り込む舌で口内をなぞられ、舌をからめとられる。
なぶるような舌の動きに体が熱くなった。
甘く唇を食む。
何度も。
「んっ……あ……」
キスは優しいのに冷たい手が服の隙間から滑り込み、私だけが感じさせられているのだと自覚させられてしまう。
巧みに体をなで、唇が首筋を這って、嫌だなんて言わせてはくれない。
「あ……か、じいさ……」
「まだ体に触れてるだけだぞ」
低い声、耳にかかる息に体がぞくりと震えた。
気づくと、いつの間にかワンピースが脱がされ、服はすでに体の下に敷かれていた。