25年ぶりに会ったら、元・政略婚相手が執着系社長になってました
美和子、真樹の溺愛に囲われる
共に過ごすのが、いつしか自然な流れになっていた。
多忙な真樹が夕食の時間を取れる夜は、美和子の部屋でふたりきりの時間が始まる。
美和子が台所に立つこともあれば、真樹が行きつけのレストランに連れ出す夜もあった。
けれど、どんな一日だったとしても、決まって最後は——あの夜から始まった“儀式”のような時間が、二人を包んだ。
帰り際、ソファに腰を下ろすと、真樹は無言で美和子を引き寄せる。
指先で頬をなぞり、目を見つめ、そして深く、熱を帯びたキスを交わす。
唇が重なるたび、彼の手はゆっくりと、美和子の身体の輪郭をなぞる。
服の上から、焦らすように、包み込むように。
その指先がどこに触れ、どこへ向かうのか。想像するだけで、美和子の奥底が疼く。
体温が上がっていくのが、自分でもはっきりわかる。
「んっ……」
最初は抑えようとしていた吐息が、次第に漏れていく。
もう、我慢なんてできなかった。
理性の糸が緩み、心も身体も、ただ真樹に委ねていく——。
真樹の手が、胸元に触れた瞬間。
まるでそこに、女としての命が宿っていたかのように、美和子は震えた。
呼吸が浅くなり、肌の奥がじんわりと火照っていく。
触れられること、求められること、抱かれること。
そのすべてが、女として生きている実感だった。
真樹と交わす夜が、美和子の奥に眠っていた官能を、少しずつ、確かに呼び覚ましていく。
多忙な真樹が夕食の時間を取れる夜は、美和子の部屋でふたりきりの時間が始まる。
美和子が台所に立つこともあれば、真樹が行きつけのレストランに連れ出す夜もあった。
けれど、どんな一日だったとしても、決まって最後は——あの夜から始まった“儀式”のような時間が、二人を包んだ。
帰り際、ソファに腰を下ろすと、真樹は無言で美和子を引き寄せる。
指先で頬をなぞり、目を見つめ、そして深く、熱を帯びたキスを交わす。
唇が重なるたび、彼の手はゆっくりと、美和子の身体の輪郭をなぞる。
服の上から、焦らすように、包み込むように。
その指先がどこに触れ、どこへ向かうのか。想像するだけで、美和子の奥底が疼く。
体温が上がっていくのが、自分でもはっきりわかる。
「んっ……」
最初は抑えようとしていた吐息が、次第に漏れていく。
もう、我慢なんてできなかった。
理性の糸が緩み、心も身体も、ただ真樹に委ねていく——。
真樹の手が、胸元に触れた瞬間。
まるでそこに、女としての命が宿っていたかのように、美和子は震えた。
呼吸が浅くなり、肌の奥がじんわりと火照っていく。
触れられること、求められること、抱かれること。
そのすべてが、女として生きている実感だった。
真樹と交わす夜が、美和子の奥に眠っていた官能を、少しずつ、確かに呼び覚ましていく。