彼の秘密は、溺愛付き。
その密会は、甘く危険。
そんな今までとは少し違う週末を過ごしても、月曜日はいつも通り来るもので。

「平塚さん! 一緒にランチしませんか?」

可愛い後輩は今日も私をランチに誘ってくれる。

月永(つきなが)ちゃんが午後からも頑張ってくれるなら行こうかな」

そんな私の軽い冗談を「私はいつも頑張ってますから!」と元気に返してくれるのが可愛くて、ついこうやって先輩風を吹かせてしまう。

「じゃあ、一緒に食堂行きましょ!」

私も月永ちゃんもいつもはお弁当やコンビニで買ってきたご飯だけれど、月曜日は一緒に食堂で食べることが多かった。

月曜日は仕事に行くだけで自分を褒めたくなるくらいだし。

月曜の朝からお弁当を作りたいとあまり思えないのは、月永ちゃんも一緒なようだった。
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