プリンセスティティンの宝石たちにおねがい!
ビジュー王国のプリンセスティティンには、ふしぎなちからがあります。
宝石にまつわる言葉で、ひとびとをたすけるちからです。
冬の日、城の庭に、スノードロップが咲きはじめたころ。
執事長のマルウが、カゼをひいてしまいました。
マルウは、もうおじいちゃん。
ちいさいころから、マルウに育ててもらったティティンはマルウを、とてもしんぱいにおもいました。
そうとなったら、いてもたっても、いられません。
さっそく、マルウの部屋へ大きなカゴをさげ、おみまいに来ました。
「マルウ。ぐあいはどう?」
マルウはあわてて、ベッドから、おきあがりました。
「ティティンひめさま。なぜ、このようなところへ?」
「なにって、おみまいよ。ほら、メイドのアロエに、リンゴをむいてもらったの」
ティティンはカゴから、きれいなお皿にならべられたリンゴをとりだし、マルウに見せました。
リンゴたちは、うさぎのかたちにカットされ、おとなしくお皿のうえに、すわっています。
「執事のおみまいにくるプリンセスなんて、聞いたことがありません」
マルウは、うれしそうにわらいましたが、やはりぐあいがわるそうです。
ティティンは心のそこから、いのりました。
すると、リンゴのうさぎの白くきらきらと、かがやきだします。
うさぎたちはマルウのベッドの上をぴょんぴょんとはね、またたきながら、空中で月のようにからだを丸めました。
ひとつにあつまったうさぎたちは、まん月のようになりました。
それは、シンジュという宝石でした。
~~~~~
☆ 宝石クイズ ☆
シンジュをつかった『ことわざ』だよ。せいかいは、どれかな?
1 ぶたにシンジュ
2 ねこにシンジュ
3 いぬにシンジュ
せいかいは、『1』だよ!
ぶたさんには、シンジュのきれいさは、よくわからないように、『かちのあるものは、そのかちがわかるひとじゃないと、わからない』という意味なんだって!
~~~~~
シンジュが、マルウのむねのなかに、すいこまれていきます。
「なんと……! すっかりぐあいがよくなりました!」
「ふふ。シンジュには、『健康』っていう願いがこめられているの」
「わたくしのために、ティティンさま、ありがとうございます」
マルウは、ぽろぽろとなみだを流して、よろこびました。
「さすがは、ビジュー王国のプリンセス。宝石のことについて、日々勉強されているのですね。マルウ、感動いたしました」
「えへへ。あたりまえだよ!」
とってもよろこんでくれたマルウを見て、ティティンはもっと、宝石のことをしりたいと思うようになりました。
宝石にまつわる言葉で、ひとびとをたすけるちからです。
冬の日、城の庭に、スノードロップが咲きはじめたころ。
執事長のマルウが、カゼをひいてしまいました。
マルウは、もうおじいちゃん。
ちいさいころから、マルウに育ててもらったティティンはマルウを、とてもしんぱいにおもいました。
そうとなったら、いてもたっても、いられません。
さっそく、マルウの部屋へ大きなカゴをさげ、おみまいに来ました。
「マルウ。ぐあいはどう?」
マルウはあわてて、ベッドから、おきあがりました。
「ティティンひめさま。なぜ、このようなところへ?」
「なにって、おみまいよ。ほら、メイドのアロエに、リンゴをむいてもらったの」
ティティンはカゴから、きれいなお皿にならべられたリンゴをとりだし、マルウに見せました。
リンゴたちは、うさぎのかたちにカットされ、おとなしくお皿のうえに、すわっています。
「執事のおみまいにくるプリンセスなんて、聞いたことがありません」
マルウは、うれしそうにわらいましたが、やはりぐあいがわるそうです。
ティティンは心のそこから、いのりました。
すると、リンゴのうさぎの白くきらきらと、かがやきだします。
うさぎたちはマルウのベッドの上をぴょんぴょんとはね、またたきながら、空中で月のようにからだを丸めました。
ひとつにあつまったうさぎたちは、まん月のようになりました。
それは、シンジュという宝石でした。
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☆ 宝石クイズ ☆
シンジュをつかった『ことわざ』だよ。せいかいは、どれかな?
1 ぶたにシンジュ
2 ねこにシンジュ
3 いぬにシンジュ
せいかいは、『1』だよ!
ぶたさんには、シンジュのきれいさは、よくわからないように、『かちのあるものは、そのかちがわかるひとじゃないと、わからない』という意味なんだって!
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シンジュが、マルウのむねのなかに、すいこまれていきます。
「なんと……! すっかりぐあいがよくなりました!」
「ふふ。シンジュには、『健康』っていう願いがこめられているの」
「わたくしのために、ティティンさま、ありがとうございます」
マルウは、ぽろぽろとなみだを流して、よろこびました。
「さすがは、ビジュー王国のプリンセス。宝石のことについて、日々勉強されているのですね。マルウ、感動いたしました」
「えへへ。あたりまえだよ!」
とってもよろこんでくれたマルウを見て、ティティンはもっと、宝石のことをしりたいと思うようになりました。