白いパンプスのシンデレラ

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すると、頭上から慌てた声が聞こえる。

「ああ、ややこしくてごめん!
 今週2日来てもらって、2日分作り置き、
 合計5日分作ってもらっているが、
 その契約を辞めて、毎日にしようと思うんだ」

「毎日ですか?」

「あ、休みはあるから週5だな」

その言葉を聞いて、自然に涙が頬を伝った。

「すみません」

泣いてしまうなんて!

恥ずかしいと思いながらも、嬉しさがこみ上げる、
今までお金の事だけだった、
確かにこれでお給料は上がるだろう、
しかし、それ以上の嬉しさがこみ上げてくる。

そんな私をしばらくみていた鷹村さんがぽつりと言った。

「なんか凄いよな・・・」

「え?」

「才能が認められなければ、仕事ができない世界、
 そこで活躍している、間違いなくプロなんだなってな」

本心からの敬意を感じる言葉に、
また泣いてしまいそうになるのを、
ぐっと我慢して、笑顔を返した。
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