小さい時に好きな人ができて、 馬鹿にされても、好きな気持ちは止められなかった。 会う回数はすぐに減って、 久しぶりの再開は10年ぶりだった。 会いたくて仕方がなかった。 それと同時に、バレたくないこともあった。 再会した彼を……私は ＿＿＿覚えていなかった。 それでも惜しみなく愛をくれて、 「もっとこっちに来い」 「ドロドロにしてやろうか」 「独りで我慢すんな」 そばにいてくれた。 新しい自分でも良いかも なんて思ってしまった。 また、それと同時にバレたくなかったことがバレてしまった。 隠れ美人 位舞　澪　mio imai 暴走族・蒼空の総長 蒼樹　翼　tubasa aoki 「好きだ」 「お前は？」 貴方が愛してくれた私を 愛してみようと思った。 「もう、一生離れんなよ」 「約束しろって言ってんだろ」 貴方のおかげで全てが変わった。

　誰かに助けてほしかった 　 　助けを求めたことがなかった。 　誰にも言えない秘密があった。 　皆みんな、毎日、毎回。 「恵茉〝は〟すごいね」 「恵茉〝なら〟できる」 　もう、疲れちゃった。 「……死んだら、楽になれるかな」 　そんな時、手を差し伸べてくれた。 「へー、じゃ俺のとこ来る？」 　貴方のおかげで私の世界は色付いた。 　 　孤独の中で生きる女子高生 　　真白　恵茉 　　　　　　 　　気まぐれ総長・御曹司 　　山阿　玲王 　学校ではキラキラ王子様なのに、 　　私の前では…… 「駄目、早く来いよ」 　俺様王子でした。