竹笛パンダさんの作品一覧

猫のキミと暮らせば

総文字数/76,825

恋愛(ラブコメ)35ページ

第8回ベリーズカフェ恋愛小説大賞エントリー中
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静かな日々のなかで、人はもう一度、誰かを好きになる。 ――猫と、少し不器用な大人たちの物語。 物語は、かつて人として生き、深い別れと喪失を経験した魂が、 一匹の猫として現代に生を受けるところから始まる。 かつて高貴な身であった“我”は、今は小さな猫として、 ひとり暮らす女性――「女房」のもとで静かな日々を送っていた。 女房は都会で働く独身女性。 仕事には真面目で、人からの信頼も厚いが、 心の奥ではどこか孤独を抱えている。 恋をしても一歩踏み出せず、 期待しては傷つき、また距離を取る。 そんな彼女のそばで、猫はただ静かに寄り添い、 時に皮肉を、時に温かなまなざしを向けながら、 人の心の揺らぎを見つめ続ける。 季節が巡る中で、女房は仕事や人間関係に揺れ、 一度は心を寄せかけた相手との距離に悩み、 それでも自分の生き方を見つめ直していく。 やがて彼女は、 「誰かに選ばれること」ではなく、 「自分がどう生きたいか」を考えるようになる。 一方で、彼女の前に現れたのは、 静かで誠実な青年・修。 彼は派手な言葉も駆け引きも使わず、 ただそばにいて、彼女の時間を尊重し続けた。 恋は激しく燃え上がるものではなく、 日常に溶け込み、安心を与えるものだと、 彼女は少しずつ気づいていく。 猫はそのすべてを見届ける。 人の心が揺れ、迷い、そして静かに決まっていく様を、 言葉少なに、しかし確かに。 やがて彼女は、自分の居場所を選ぶ。 誰かに選ばれるのではなく、 自分が「ここにいたい」と思える場所を。 それは劇的な告白でも、運命的な再会でもない。 ただ、同じ風景を共有し、同じ時間を重ねていくという選択。 猫はその背中を見送りながら思う。 ――この人は、もう大丈夫だ、と。 こうして物語は、 恋を探す物語から、人生を選び取る物語へと静かに移ろい、 ひとつの季節を終える。
告発のメヌエット

総文字数/141,203

ミステリー・サスペンス57ページ

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愛する者の死は事故か、それとも陰謀か――。貴族社会の闇を暴き、真実を告発する壮麗なる復讐劇が今、始まる。  コレットは、帝都屈指の大商会・ハイマー商会の三女として生まれた。父の政略によって、没落寸前の地方貴族・ラタゴウ家に嫁ぎ、夫カミルとともに辺境の街エダマで新たな生活を築いていた。  エダマは国家事業として港が整備されることになり、急速に発展していく。代官として才覚を発揮するカミルと、商家の出身として財政管理を担うコレット。二人は協力し、街を活気づけていく。しかし、その成功はカミルの実家であるラタゴウ領主家の嫉妬を招き、領主である兄アルベルトは、財力を持ち始めた弟を疎み、エダマの繁栄を搾取しようと動き出す。  一方で、帝都で商家や貴族との交渉に奔走するカミルは、多忙を極め、次第に疲弊していく。やがて酒に溺れ、苛立ちを募らせるようになった彼は、ついにコレットに暴力を振るう。そして翌朝、一方的な離縁状を残して姿を消す。傷つきながらも、コレットは二人の子供とともに実家のハイマー商会へと戻り、新たな人生を歩もうと決意する。  しかし、そのわずか数日後――カミルの死が伝えられる。彼の遺体はルイウ川の川岸に打ち上げられていた。事故として処理されるが、コレットの胸には疑念が募る。彼の突然の離婚、異常なほど迅速な借財の返済、そして不可解な死。すべてが不自然だった。 「カミルは本当にただの事故で死んだのか?」  その疑問を胸に、コレットは貴族社会に巣食う闇へと足を踏み入れる。兄アルベルトの陰謀、貴族と商会の密約、そして彼女自身が知らなかった真実――。  華やかな帝都の表舞台の裏で、権力と財が渦巻く策謀に巻き込まれていくコレット。彼女の持つ唯一の武器は、商人として培った知略と、人々との繋がりだった。  そして、コレットの心に響くのは、娘アリスが奏でるメヌエット。優雅な旋律は、真実を告発する序章となるのか――。
空蝉の姫

総文字数/11,342

その他8ページ

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 疲れた現代人の心に、そっと寄り添う空蝉の姫  過労と心の傷により、生と死のはざまに迷い込んだ沙織。  彼女の魂が流れ着いたのは、現世と彼岸を隔てる夢の浜辺だった。  そこで出会ったのは、誰にも気づかれずに祈り舞い続ける存在——空蝉の姫。  姫の舞は、語られなかった悲しみを聴きとり、魂に寄り添う癒しそのもの。  やがて沙織は、自分の奥深くに閉じ込めていた「生きたい」という願いを、  静かに、確かに、思い出していく。  これは、すべてを背負いすぎた心が、  もう一度世界にやさしく触れるまでの、祈りの物語。  魂を抱きしめ、そっと送り出す空蝉の姫。  月夜のように静かで、美しい再生の旅路。
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好きな男子に教えてもらった数学の問題で、恋愛が証明される件
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