竹笛パンダさんの作品一覧

猫のキミと暮らせば

総文字数/80,276

恋愛(ラブコメ)34ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
一匹の猫が運んでくるのは、笑顔と癒し、そして人と人、命と命をつなぐ奇跡。温かな日常と感動の物語がここに。 『猫のキミと暮らせば』は、宮中で「わがまま皇子」と呼ばれた主人公が、愛猫クロや周囲の人々との絆を通して運命に向き合う物語です。波乱の生涯を終えた主人公は、転生して一匹の猫として新たな生を受けます。  ある日、さおりは瀕死の状態で道端に倒れていた仔猫を助けます。命を救われたその猫は「キミ」と名付けられ、さおりの家で一緒に暮らし始めます。キミはただの猫ではないようで、どこか人間味のある仕草と不思議な魅力を持っており、さおりや周りの人たちにとってかけがえのない存在となっていきます。  さおりは孤独を抱えながらも健気に働く女性で、仕事に追われる日々の中、猫のキミの存在が彼女の癒しとなります。キミもまた、さおりの穏やかな笑顔を見るために、猫としての自分の役割を果たそうと奮闘します。  さおりはキミに自分の悩みや日々の出来事を語りかけます。職場のストレスや将来への不安を抱えながらも、キミと過ごす時間が彼女の支えとなり、次第に前向きな変化が現れます。キミ自身も新たな生活に馴染み、過去の皇子としての記憶を振り返りつつ、女房との平和な日常に喜びを見出していきます。  さおりと猫のキミの絆を描いた心温まる物語は、キミの不思議な存在とさおりを取り巻く人々の成長を通じて、人間と動物の共生、家族の絆、そして命の巡りを丁寧に紡いでいきます。  物語は、転生後の新たな絆を通じて、過去の重みを癒しながら未来へ向かう希望を描いたストーリーです。さおりと猫のキミの交流を軸に、サブスタンスで進められていく、ちょっと変わった読み物です。
告発のメヌエット

総文字数/141,203

ミステリー・サスペンス57ページ

第6回ベリーズカフェファンタジー小説大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
愛する者の死は事故か、それとも陰謀か――。貴族社会の闇を暴き、真実を告発する壮麗なる復讐劇が今、始まる。  コレットは、帝都屈指の大商会・ハイマー商会の三女として生まれた。父の政略によって、没落寸前の地方貴族・ラタゴウ家に嫁ぎ、夫カミルとともに辺境の街エダマで新たな生活を築いていた。  エダマは国家事業として港が整備されることになり、急速に発展していく。代官として才覚を発揮するカミルと、商家の出身として財政管理を担うコレット。二人は協力し、街を活気づけていく。しかし、その成功はカミルの実家であるラタゴウ領主家の嫉妬を招き、領主である兄アルベルトは、財力を持ち始めた弟を疎み、エダマの繁栄を搾取しようと動き出す。  一方で、帝都で商家や貴族との交渉に奔走するカミルは、多忙を極め、次第に疲弊していく。やがて酒に溺れ、苛立ちを募らせるようになった彼は、ついにコレットに暴力を振るう。そして翌朝、一方的な離縁状を残して姿を消す。傷つきながらも、コレットは二人の子供とともに実家のハイマー商会へと戻り、新たな人生を歩もうと決意する。  しかし、そのわずか数日後――カミルの死が伝えられる。彼の遺体はルイウ川の川岸に打ち上げられていた。事故として処理されるが、コレットの胸には疑念が募る。彼の突然の離婚、異常なほど迅速な借財の返済、そして不可解な死。すべてが不自然だった。 「カミルは本当にただの事故で死んだのか?」  その疑問を胸に、コレットは貴族社会に巣食う闇へと足を踏み入れる。兄アルベルトの陰謀、貴族と商会の密約、そして彼女自身が知らなかった真実――。  華やかな帝都の表舞台の裏で、権力と財が渦巻く策謀に巻き込まれていくコレット。彼女の持つ唯一の武器は、商人として培った知略と、人々との繋がりだった。  そして、コレットの心に響くのは、娘アリスが奏でるメヌエット。優雅な旋律は、真実を告発する序章となるのか――。
空蝉の姫

総文字数/11,342

その他8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 疲れた現代人の心に、そっと寄り添う空蝉の姫  過労と心の傷により、生と死のはざまに迷い込んだ沙織。  彼女の魂が流れ着いたのは、現世と彼岸を隔てる夢の浜辺だった。  そこで出会ったのは、誰にも気づかれずに祈り舞い続ける存在——空蝉の姫。  姫の舞は、語られなかった悲しみを聴きとり、魂に寄り添う癒しそのもの。  やがて沙織は、自分の奥深くに閉じ込めていた「生きたい」という願いを、  静かに、確かに、思い出していく。  これは、すべてを背負いすぎた心が、  もう一度世界にやさしく触れるまでの、祈りの物語。  魂を抱きしめ、そっと送り出す空蝉の姫。  月夜のように静かで、美しい再生の旅路。
表紙を見る 表紙を閉じる
好きな男子に教えてもらった数学の問題で、恋愛が証明される件
pagetop