春川 メルさんのレビュー一覧
いつも一生懸命なのに、コワすぎる見た目のせいで空回ってばかりの心優しいオペ看・真由美。
仕事に厳しく、本気の恋愛をしたことがないイケメンドクター・神崎。
このふたりの物語に、途中何度キュン死にさせられそうになったかわかりません!「先生、ここに急患が…!」と思わず叫び出しそうになること間違いなしです。
仕事にも恋にも健気な真由美はとってもかわいいし、颯爽とオペをこなし真由美の本質を知って戸惑いつつも構ってくる神崎先生がめちゃくちゃかっこいい。
なんというじれじれ。なんという不器用さ。タイトルの『不器用ハート』は、真由美と神崎先生両方に当てはまります。
序盤に飛んでいた怒号が、後半あんなに不器用で甘い言葉になるなんて…!
最後まで見逃せないじれじれ院内ラブ、あなたもぜひ!
今まで恋愛面で苦労しなかった故なのか、まわりまわって恋愛迷子になってしまった主人公・四季。
そんな彼女に、なぜか十年来の付き合いである宗十郎が恋愛指南役をかって出て来るもんだから、もう大混乱。
仕事中でも関係なくドキドキさせられて、でもこれは恋とは違うと、否定したり卑屈になったり強がったり。
胸のときめきに素直になれないのは、自分がそれなりにオトナだから? お互いのことを知りすぎているから?
物語中のあちこちに散りばめられた、作者さんいわく『毒っ気』の部分にチクチク自分の過去や共感を呼び起こされつつも、ふたりの恋の終着点にラストはホッとして笑顔になれるはず。
オトナ女子の本音と理想が詰まった30代の恋愛指南書、あなたもぜひ一読を!
とある広告会社に勤める主任・才川くんと、彼の補佐役・花村さん。
付き合ってすらいないはずなのに、その親密さからふたりに付けられた呼び名が『才川夫妻』。
彼らのことがどうにも気になる新入社員は、まわりの人たちの証言をとりつつ真実を確かめようとするけれど──?
* * *
このお話、まさに“新感覚”。
だってそこらの恋愛小説よりドキドキしつつ、そこらのミステリー小説よりわくわくする謎解きも堪能できるんです。
飲み会の席でびっくり、引き出しから見つけた紙きれにハラハラ、深夜残業でドキドキ。
才川夫妻の恋愛事情は、当事者ですら予測不可能な展開に満ち溢れています。
すべての真相を知っているのは、才川くんただひとりだけ。
彼の視点にたどり着くまでに、いろいろ予想をたてながら思いっきりヤキモキしてください!
1回目のキスは、売り言葉に買い言葉。
2回目のキスは、大人の女(偽)プレゼンツの遊び(言い訳)。
3回目のキスは、夜の公園で社長から。
……さて、4回目のキスは?
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デキル美人秘書・篠井 絹。
そんな彼女が働く会社の若き社長・八束 東弥。
このふたり、まるでコントかってくらいの呼吸でずっとガキ大将社長とそのお守り秘書の関係を続けていたのに、ある日の想定外なキスで関係に大きな変化が。
男女交互視点で繰り広げられる脳内ドタバタ劇はコメディタッチなのに、要所でがっつり胸きゅんシーン満載!
読む側の心臓はいい意味で忙しくなること必至です。
今1番ドキドキするオフィスラブコメ、あなたもぜひ!
男運が最悪すぎて、27歳にして恋をするのが怖くなってしまっている、塾講師の山崎すみれ。 だけどだけど、もしかしてこの人が相手なら大丈夫なんじゃない??なーんて思ってしまう出会いがあって、物語は動き出します。 その人はオシャレなバーのマスターで、彼のお店に通っていたある日とんでもないハプニングが。 これってどっち?? というか彼の真意は?? 混乱するすみれが真相解明と状況打破のために協力してもらったのが、なんだかいつもちょっかいをかけてくる職場のイケメン後輩くんで。 物語のあちこちでドキドキしつつ、一体ラストはどうなるの?!とハラハラしながらあなたもページをめくる手が止まらなくなってしまうはず。 ラストに待っているとっておきの恋の秘密に、ぜひときめいちゃってください!
男運が最悪すぎて、27歳にして恋をするのが怖くなってしまっている、塾講師の山崎すみれ。
だけどだけど、もしかしてこの人が相手なら大丈夫なんじゃない??なーんて思ってしまう出会いがあって、物語は動き出します。
その人はオシャレなバーのマスターで、彼のお店に通っていたある日とんでもないハプニングが。
これってどっち?? というか彼の真意は??
混乱するすみれが真相解明と状況打破のために協力してもらったのが、なんだかいつもちょっかいをかけてくる職場のイケメン後輩くんで。
物語のあちこちでドキドキしつつ、一体ラストはどうなるの?!とハラハラしながらあなたもページをめくる手が止まらなくなってしまうはず。
ラストに待っているとっておきの恋の秘密に、ぜひときめいちゃってください!
『我々は、反乱軍である』 『仲間よ、戦士よ、集結せよ』 ──その日、"私の日常"にピキリとヒビが入った。 ------ 学校という狭い世界の中に存在するヒエラルキー。 その最下層にいる人々が立ち上がったことから、物語は始まる。 集まった戦士たちは、主人公をはじめヒエラルキーの位置も抱えている事情も様々な面々。 そして彼らの声を、想いを、作者さんはとても瑞々しく、痛痛しいくらいリアルに表現しています。 『だから、お願い』 『耳を傾けて、声を聞いて』 『──私も、叫ぶから』 読んだ後、明日はもっと、人にやさしくできる気がする。 もっと素直に、いろいろな人の声を聴ける気がする。 単なる青春群像劇の枠に収まらない。今まさに学生の人はもちろん大人の心にも響く、不器用なクーデターのお話です。 ぜひ、ご一読を。
『我々は、反乱軍である』
『仲間よ、戦士よ、集結せよ』
──その日、"私の日常"にピキリとヒビが入った。
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学校という狭い世界の中に存在するヒエラルキー。
その最下層にいる人々が立ち上がったことから、物語は始まる。
集まった戦士たちは、主人公をはじめヒエラルキーの位置も抱えている事情も様々な面々。
そして彼らの声を、想いを、作者さんはとても瑞々しく、痛痛しいくらいリアルに表現しています。
『だから、お願い』
『耳を傾けて、声を聞いて』
『──私も、叫ぶから』
読んだ後、明日はもっと、人にやさしくできる気がする。
もっと素直に、いろいろな人の声を聴ける気がする。
単なる青春群像劇の枠に収まらない。今まさに学生の人はもちろん大人の心にも響く、不器用なクーデターのお話です。
ぜひ、ご一読を。
「こんなはずじゃなかったのになぁ……」
どうしてか、いつも都合のいい女に収まってしまうアヤ。今回はなんと、恋人との別れと同時に住むところまで失ってしまう。
「失敗して嫌われたって痛くもかゆくもないブンで練習したいんだよ。だから、この家にいる間、ブンは俺の仮想嫁」
そんな彼女に当座の住居を提供してくれたのが、意地悪でマイペースだけどなんだかんだでイイヤツな同期・元希。
お互い後ろめたいことなんてない、清く正しい同居……のはずだったのに。
ことあるごとにちょっかいを出してくる元希に、アヤも混乱気味。
そこにアヤの元カレやさらにはそのお姉さんまで登場して、清く正しい同居は思わぬ方向へ展開していきます。
妄想炸裂鈍感ヒロイン・アヤと一緒に、ドキドキじれじれハラハラできるこのお話、ぜひあなたもご堪能ください*
偏屈な年下作家様にいつも振り回される、干物系編集者の彼女。
編集部も持て余す彼の世話は大変で、いつだって振り回されてばかり。
……だけど、彼が創り出す物語が好き。
作家としての彼は、絶対に終わらせない。
お互いに執着して、自己嫌悪して、すれ違うふたり。
他人から見たら明らかな彼の好意に、鈍感で自分に自信のない彼女は気がつかなくて。
それでも、遠回りの末に、ようやく向き合うことができた。
「そんな告白されたら、もう離せない」
けっして真っ白な純愛とはいえないかもしれないけれど。だけどもこれが、ふたりの愛のかたち。
憧れと嫌悪と執着から始まった恋の結末は、けっして悲しいものなんかじゃない。
ぜひ、ご一読を。
意地っぱり女子・つぐみが人生最悪の夜に偶然会ったのは、それまで地味でつまんない男だと思っていた、職場の上司。
思いがけなくその腕に抱かれて。思いがけなく、その素顔に出会って。
どんどんお互いが惹かれ合うのがわかるのに、意地っぱりと意地っぱり同士の恋は、なかなか思うようには進まない。
色っぽい櫟課長の言動に、ドキドキして。
元カレやその彼を奪った同期の登場に、ハラハラして。
「午前半休くらいならくれてやる」
櫟課長の同じそのせりふも、最初と最後ではまったくシチュエーションが違う。
──融けて落ちる恋。
あなたの腕に、融けて落ちた。
オトナでじれったいふたりの恋の行方を、ぜひ、あなたもご堪能ください。
このベランダ越しに、たくさん話をしたね。
──それは、そう、きみの恋の話を。
* * *
この作者さんの書くお話は、いつだって優しい雰囲気で満ちている。
幼なじみの咲歩と晃。別のお話で、彼らは脇役だった。
だけど見方を変えると、こんなにも、ふたりの幸せを願わずにはいられなくなる。
咲歩は晃が好きで、だけど晃は、別の女の子が好きで。
たった1メートルしか離れていないお互いの家のベランダが、とても、遠くて。
向き合わない矢印にハラハラしながら、それでも、ふたりのことを応援したくなる。
「……会いたい」
ただそれだけの感情ひとつでふたりの関係が変わる素敵な瞬間を、ぜひ、ご覧下さい。
ずうっと幼なじみだった、セッチとこふじ。
だけどある日、セッチは気付いてしまった。
──今まで平気に思っとったけど、もしかしたら実は、ずっと。
ずっと、触りたかったんかもしれん。
* * *
なぜかいきなり幼なじみがおかしくなってしまって、なんで?どうして?と戸惑いまくりのこふじ。
自覚した気持ちに正直に、こふじにぶつかっていくセッチ。
もう、ふたりとも一生懸命で、いとしくて。ページを捲るたびセッチとこふじと一緒に、ドキドキ、チクチク、ニコニコ、してました。
幼なじみって、とっても大事な存在。でも、そこから1歩進んだら、きっともっと、大事にできる。
ふたりが幼なじみから踏み出すまでの、たくさん笑ってじんわりできるお話。ぜひ、ご一読ください*
最初から最後まで、ドキドキしながら更新を追ったこのお話。
荒神さんの秘密って、何だろう。それを知って、日冴さんはどうするんだろう。
どんどんページをめくっていって、どんどん、このお話に引き込まれていきました。
「 私がいないと涙の海で溺れちゃうでしょう 」
日冴さんの、このせりふが好き。この言葉に、彼女の強さと包容力が全部詰まっています。
作者さんが生み出す女性たちは、みんな同性としても憧れてしまう素敵な魅力を持ってる。だから、物語にも引き込まれてしまうのです。
素敵な働く女性と、ギャップ有りなかっこいい男性が見たい方。
ぜひ、ご一読を。
ありふれた日常のようで、ちょっぴり非日常な夏休みの学校のプール。
偶然出会ったそこで、水泳部の女の子と後輩くんが、不思議なモノを見つけた。
「人魚姫とか、ぴったりですよね。こんなきれいな鱗だったら」
水の底で見つけたのは、なんだか不思議なキラキラしたモノ。
人魚の鱗かな、なんて。そんな夢いっぱいの考えも、キラキラなこの世代ならでは。
この日ふたりが見つけたのは、きっと人魚の鱗だけじゃない。もっと尊くて、曖昧で。それだけで明日が輝いて見えちゃうような、淡い気持ちの種。
「これも、俺たちだけの秘密ですね」
呼吸を忘れて
言葉も忘れて
少しだけ新しくなった世界に、彼らは飛び込んでいく。
―――――
作者さんの瑞々しい文章の中で描かれる、ある昼下がりの秘密。
夏の終わりに、ぜひ*
赤いつなぎを着た彼は、いつも同じ豚しょうが焼き丼を買っていく。 ちょっとずつ彼を知るたびに、ちょっとずつ大きくなっていく想い。 思いきって通い始めた自動車学校も、彼が愛するバイクに乗れると考えたら、ワクワクしちゃう。 明日、なにがあるか分からないから。もしかしたら会えなくなるかもしれないから。だから、伝える。 単純なようで、それでいてとっても難しいこと。それができる真白ちゃんは、すごく素敵な女の子です。 こんな子が働いてるお弁当屋さんなら、毎日だって通ってしまいそう。光太郎さんも、彼女のそんな朗らかさに癒されているんだと思います。 ほかほか心があたたかくなって、自分も新しく何かを始めてみたくなる。 『恋ごころトルク』は、そんな、ぬくもりに満ちたお話。 最後に、真白ちゃんと声をそろえてひとこと。 「タンデムをご所望です!」
赤いつなぎを着た彼は、いつも同じ豚しょうが焼き丼を買っていく。
ちょっとずつ彼を知るたびに、ちょっとずつ大きくなっていく想い。
思いきって通い始めた自動車学校も、彼が愛するバイクに乗れると考えたら、ワクワクしちゃう。
明日、なにがあるか分からないから。もしかしたら会えなくなるかもしれないから。だから、伝える。
単純なようで、それでいてとっても難しいこと。それができる真白ちゃんは、すごく素敵な女の子です。
こんな子が働いてるお弁当屋さんなら、毎日だって通ってしまいそう。光太郎さんも、彼女のそんな朗らかさに癒されているんだと思います。
ほかほか心があたたかくなって、自分も新しく何かを始めてみたくなる。
『恋ごころトルク』は、そんな、ぬくもりに満ちたお話。
最後に、真白ちゃんと声をそろえてひとこと。
「タンデムをご所望です!」
失恋の後の憂さ晴らしは、気の置けない異性の幼なじみと、色気も何もない焼肉屋で。
誰にだって、理想はあるけれど。だけど理想はほど遠く、現実はずうっと手厳しい。
それならきっと、どこか妥当なところで折り合いをつけなければいけなくて。
恋愛なんてきっと、堅苦しい思いでするものじゃないから。
そんなふうにだべっていたら発覚したのは、幼なじみの意外な事実。
……ああ、うん、そっか。
うん、わたしも、アリなのかも。
つま先立ちのやめ方が、ほんの少しだけわかったような気がした
そんな、ある日の出来事。
――――――――
無理はしなくていい。焦らなくていい。
自分らしく、ありのままで。
誰かに言ってもらいたいそんな言葉を、作者さんはこのお話で伝えてくれています。
素敵なお話をありがとう!おかえりなさい!
今日もスマホは、遠く離れた先輩の名前を表示してはくれなくて
さみしさに涙が浮かんできても、すぐに部屋着のモコモコ生地に吸収される
だから、今あたしは泣いてなんかないです──
***
星が大好きで、やさしくて、自由な先輩
彼の気持ちを疑って、不安になったりもしたけれど
「さみしさを知っていると、もっと優しくなれるんだよ」
だけど今は、その魔法のような言葉を、思い出したから
名前を褒めてくれた日も
一番星の話をしてくれた日も
流星群みたいにキスを降らせてくれた日のことも
だいじな気持ち、もう、忘れないよ
《自分の一番星は見つかってる?》
きっともう、あの日の問いの答えは自分の中にある
――――――
切なくてあたたかい、冬の恋の話。
ぜひ、ご一読を*
鈴は鳴るように
水は掌から零れるように
何度も春はくるように
そんなふうに、あたしたちは変わった
馬鹿なことはできなくなった
炭酸よりも紅茶を好むようになった
仮初めの大人から、本当の大人に近付いていく
だから、いま
「 君にひとつ、告白がある。 」
なくした想いは、またいつか
ちがう場所で花ひらく
――――――――――――
おわりははじまり。だから、別れは悲しいだけじゃない。
幼なじみふたりは優しい時間を経て、それぞれの道に進んでいく。
作者さんいわく『欲張りなタイトル』も、このお話にぴったりでとても素敵。
ぜひ、ご一読ください*
桜の花びらに埋もれたスケッチブックを見つけたあの日、あたしは彼と出会った。
接点なんて何もなかったのに、その日からはじまった“かくれんぼ”の中で、少しずつ、彼への想いが募っていく。
「……探されても困るし、探されなくても困る」
こんなに一緒にいなきゃ、気がつかなかった。
絵をがんばる彼からは、近付くと油絵の匂いがすること。
彼の手は大きくて、少しだけヒンヤリしていること。
ずっと、忘れられずにいたから。
だからあたしは、迷わずに向かったんだ。
彼とはじめて出会った、桜の雨が降る、あの場所へ。
―――――――――――
やさしい四季の風景の中で紡がれる、不器用なふたりのお話。
一度は離れ離れになったふたりに、とてもドラマチックな展開が待っています。
ぜひ、ご一読ください*
今日はエイプリルフール。明日から、大学生。
新しい生活がはじまるけれど、だけどとなりに、きみはいない。
「私、ずっと泰秀のことが好きなんだ。」
だから、ズルい告白に乗せたホントの気持ちを、思いきってきみに伝えたら。
少しの切なさの後、嘘みたいなホントの奇跡が、起こった。
―――――――――――――
春は出会いと別れの季節。今まで当たり前に過ごしてきた日常がなくなってしまうのはさみしいけれど、これからは、新しいふたりの関係を築いていける。
春特有のセンチメンタルな気持ちと、希望に溢れた素敵なお話。
ぜひ、ご一読ください*
桜を見ると、思い出す。
あの日、きみにこの気持ちを伝えられなかった。
勇気を振り絞って貰ったボタンは、今も制服の内ポケットから手放せないまま。
桜が散ったら、きっと、忘れられると思っていたのに。
「好きって言いたい────」
ずっと怯えて、逃げていたけれど。
それでも、あの人から勇気をもらったわたしはもう、きみに会いに行ける。
きみとわたしをつなぐ桜がなくても、道にある、春を辿って。
――――――――――――
すきな人にすきって伝えたい。だから、駆け出した。
とても甘酸っぱくてピュアな恋が、ここにあります。
青春真っ只中の方もそうでない方も、ぜひ、ご一読を*