春川 メルさんのレビュー一覧
遠くに行ってしまうだいすきな彼を、せめて笑って送り出したかった
いつもわたしに、元気をくれたきみ
いつもわたしに、笑顔をくれたきみ
だけどもうすぐ、きみはこの街からいなくなってしまう
「……朝奈、ありがとう」
「 桃野ともう少し、話がしたかった」
「ごめん。なんか、おせっかい」
やわらかな春風が、胸を揺らすとき
3つの告白が、あなたの心に新しい季節を運ぶ──
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春は出会いと別れの季節。
その中で繰り広げられる物語に、ほわりと心があたたかくなります*
引っ越ししてしまう朝奈くん、その彼をすきな桃野ちゃん、彼女と同じ学級委員の碓氷くん。
3人それぞれの切なる『告白』を、ぜひ、ご覧ください:)
きみがずっとそばにいてくれるなら、『嘘』は『嘘』のままでいいと、思っていた
「……なんで、私じゃなかったんだろう」
だけど、そう言ってきみが、真っ白い景色の中、涙を流すから
きみの悲しむ顔は、もう見たくないから
「……大好きだったよ」
だから僕は、告げた
あの日の嘘を消して、きみを解放するための、さよならの呪文を
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仲良しの幼なじみたちを引き裂くことになった、つらく悲しい出来事。
だけど最後には、切ないけれど前向きな、あたたかいラストが待っています。
ぜひ、ご一読ください*
美人さんで大好きな親友が魔女で、
いっつも他人のことを優先しちゃう幼なじみが王子様で、
……わたしは、ふわふわドレスのラプンツェル?
「…ラプンツェルなう」
なぜかコンセントからスマホは繋がってるし
閉じ込められてる塔は、思いのほか高いけど
「…魔女と王子は、どうして───」
魔女が隠した本音はやさしいし
きみの言葉で道はひらける
「絶対 見つけるから。迎えに行って、助けるから」
さくら色した新しい世界に
きっと、希望の花は咲く
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コラボしたおふたりが紡ぐ、なんて不思議で、素敵な世界。
あなたも、かわいらしいメルヘンな世界へ*
特別カッコイイってわけでもないし、
バスケ部っぽくないし、
全然女心を理解してない。
そんな、となりの席の児玉くん。
「…口説くよ。だって俺のこと意識して欲しいから」
あの日の放課後、そう言ってきみは顔を赤く染めた。
……児玉くん、 きみはズルいと思います。
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同じクラスの児玉くんに、意味深なせりふで迫られてしまった森さん。
そこに児玉くんと同じバスケ部の元カレまで加わって、最初から最後までほんわり胸きゅん、ときどきハラハラなお話です*
ぜひ、ご一読ください:)
止まってしまった時間を、前に進めるために。
あの教室で待つきみに、交換ノートの返事を書こう。
やさしい天使に、少しの魔法をかけてもらって。
これは夢の中の出来事だと、彼には言い聞かせて。
最後の言葉が『さよなら』じゃ、さみしすぎるから。
だから私は、そっとつぶやく。
「──また会おうね」
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ただ切ないだけじゃない、やさしさに溢れた別れのお話。
ぜひ、ご一読ください*
ほろ苦いビターな恋と、 ときめくスイートな恋と、 そしてちょっぴりオトナな恋。 作者である日生春歌さんは、とてもやさしい文章をお書きになる作家さん。 すべてのお話にこれからの展開を思わず想像させてしまうような、そんな魅力があって。 あなたのお気に入りのお話が、きっと見つかるはずです! 一粒でなんと三度もおいしい、素敵なバレンタイン短編集。 ぜひ、ご賞味ください*
ほろ苦いビターな恋と、
ときめくスイートな恋と、
そしてちょっぴりオトナな恋。
作者である日生春歌さんは、とてもやさしい文章をお書きになる作家さん。
すべてのお話にこれからの展開を思わず想像させてしまうような、そんな魅力があって。
あなたのお気に入りのお話が、きっと見つかるはずです!
一粒でなんと三度もおいしい、素敵なバレンタイン短編集。
ぜひ、ご賞味ください*
夏の終わりの、夕陽に染まる教室で、精一杯の想いを伝えた。
なのに返ってきた言葉は、今まで見てきた彼とは思えない、とても冷たいもので。
私だけに、キミは意地悪。
私だけに、キミは冷たい。
だけど、だけど。
冷たくされても、拒絶されても、ずっとキミが好きで。
だから、私は奏でる。
言葉よりも、仕草よりも、態度よりも、ずっとずっと、雄弁な。
キミに受け入れてもらえるような、私だけの、音色を──。
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冷たくされても意地悪されても、どうしても彼を嫌いになれない。
そんな純粋な梨音ちゃんと、なぜか彼女にだけ冷たい態度の水無月くん。
彼にもまた、抱えている問題があって……じれったい関係に胸がしめつけられます。
どこまでもピュアな、学園ラブストーリー。
ぜひ、ご一読下さい*
あの日、消えてしまいそうな彼をつなぎとめるように、彼の名前を呼んだ。
「……茶倉になら、いいかもなあ」
白くて、やわらかい雪が降る中。
そうつぶやいた彼の口から紡がれたのは、思いもよらないくろくてにがい過去の話。
だけど、でも。
そんな彼を、あたためてあげたいって、思ったの。
そんな彼でも、すきだなあって、思ったの。
ねぇ、だから。
君が凍えてしまう前に、わたしもそれを、背負っていきたい。
自分のことが許せない君を、わたしが代わりに許してあげたい。
いつか大人になって、“あのときはこどもだったな”って、笑えるときが来る日まで。
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寒い冬に、心がほわんとあたたかくなるお話です。
新しいふたりが生まれたばかりの放課後を、ぜひ1度、覗いてみてください。
いつだって私は、夢に向かって頑張るきみをいちばん近くで見てきた。
だけどもう、届かなくなっちゃったなあ、って。
そう、思っていたのに。
「俺は那智を置いて行ったりしないよ、ぜったい」
いつだってきみは、私の1番欲しい言葉をくれて。
彼の歩む姿が眩しくて、羨ましくて。私が勝手に、立ち止まってしまっただけなのだと。
この愛しい人は、いつだって──。
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差し出されたガラスの靴は、少し窮屈で。もう私には、これを履いて歩くことはできないのかもしれない。
だけど、きみが私を、選んでくれるのなら。
ただそれだけで、このガラスの靴は私のものなんだって、胸を張って言うことができるのです。
──芸能人の彼氏を持つ女の子の、葛藤とそれを乗り越えるまでの素敵ストーリー。
作者さまの持つ優しい雰囲気のお話で、ぜひみなさんもほっこりしてください*
短い頁の中にもゆるやかに漂う、初秋の風景。
それはまるで、白く柔らかな布地にじわじわと染み込んで、二度と落ちなくなった汚れのような。
そんな彼に、こころもからだも、侵された。
「いらっしゃい、また来たの」
小さな、木造の平屋の。
その古ぼけた磨りガラスの引き戸の向こうで、色白で端正な顔の彼が、今日もわたしを甘く誘う。
『全部捨てて、全部壊して、魂ごとからっぽになったら、きみのことを愛してあげる』
──ねぇ、わたしの中を、あなたでいっぱいにしてよ。
たとえそれが、歪んだ恋のカタチでも。
きっとわたしは、満たされる。
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少しだけノスタルジックな“和”の空間の中にある、少し歪んだ愛のお話。
ぜひみなさんも、覗いてみてください。
「笑って、羽衣奈さん」
まず、出だしの『スカイブルーなんて可愛いものじゃない。』の一文にやられました(笑)
無気力な勝利の女神、羽衣奈さんと、何様ヒーローな宙くん。
ふたりが参加している体育祭の中にまるで自分もいるかのような、そんな臨場感溢れるお話でした(*´ω`*)
特に、後半のリレーのシーンは必見です!
あなたもきっと、何様ヒーローくんの虜になってしまいますよ(笑)
こんなに素敵な関係なのに、まだ付き合っていないというのもツボです\(^o^)/
無気力女神ちゃんの名前にも実は隠れた秘密があるので、最後までお見逃しなく(ノ´∀`*)
素敵なお話、ありがとうございました!