春川 メルさんのレビュー一覧

★★★★★
2014/03/28 21:19
ネタバレ
春のこころ

遠くに行ってしまうだいすきな彼を、せめて笑って送り出したかった

いつもわたしに、元気をくれたきみ

いつもわたしに、笑顔をくれたきみ

だけどもうすぐ、きみはこの街からいなくなってしまう



「……朝奈、ありがとう」


「 桃野ともう少し、話がしたかった」


「ごめん。なんか、おせっかい」



やわらかな春風が、胸を揺らすとき

3つの告白が、あなたの心に新しい季節を運ぶ──


――――――――――――

春は出会いと別れの季節。

その中で繰り広げられる物語に、ほわりと心があたたかくなります*

引っ越ししてしまう朝奈くん、その彼をすきな桃野ちゃん、彼女と同じ学級委員の碓氷くん。

3人それぞれの切なる『告白』を、ぜひ、ご覧ください:)

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★★★★★
2014/03/22 10:16
ネタバレ
今日、君にさよならを告げよう

きみがずっとそばにいてくれるなら、『嘘』は『嘘』のままでいいと、思っていた



「……なんで、私じゃなかったんだろう」



だけど、そう言ってきみが、真っ白い景色の中、涙を流すから

きみの悲しむ顔は、もう見たくないから



「……大好きだったよ」



だから僕は、告げた

あの日の嘘を消して、きみを解放するための、さよならの呪文を


――――――――――――


仲良しの幼なじみたちを引き裂くことになった、つらく悲しい出来事。

だけど最後には、切ないけれど前向きな、あたたかいラストが待っています。

ぜひ、ご一読ください*

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★★★★★
2014/03/21 23:00
ネタバレ
咲く*ラプンツェル

美人さんで大好きな親友が魔女で、

いっつも他人のことを優先しちゃう幼なじみが王子様で、


……わたしは、ふわふわドレスのラプンツェル?



「…ラプンツェルなう」



なぜかコンセントからスマホは繋がってるし

閉じ込められてる塔は、思いのほか高いけど



「…魔女と王子は、どうして───」



魔女が隠した本音はやさしいし

きみの言葉で道はひらける



「絶対 見つけるから。迎えに行って、助けるから」



さくら色した新しい世界に

きっと、希望の花は咲く


――――――――――――


コラボしたおふたりが紡ぐ、なんて不思議で、素敵な世界。

あなたも、かわいらしいメルヘンな世界へ*

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★★★★★
2014/03/21 21:05
ネタバレ
児玉くん色に染められそう。

特別カッコイイってわけでもないし、

バスケ部っぽくないし、

全然女心を理解してない。


そんな、となりの席の児玉くん。



「…口説くよ。だって俺のこと意識して欲しいから」



あの日の放課後、そう言ってきみは顔を赤く染めた。

……児玉くん、 きみはズルいと思います。


――――――――――――

同じクラスの児玉くんに、意味深なせりふで迫られてしまった森さん。

そこに児玉くんと同じバスケ部の元カレまで加わって、最初から最後までほんわり胸きゅん、ときどきハラハラなお話です*

ぜひ、ご一読ください:)

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★★★★★
2014/02/25 21:05
ネタバレ
交換日記。~また会おうね。~

止まってしまった時間を、前に進めるために。

あの教室で待つきみに、交換ノートの返事を書こう。


やさしい天使に、少しの魔法をかけてもらって。

これは夢の中の出来事だと、彼には言い聞かせて。

最後の言葉が『さよなら』じゃ、さみしすぎるから。

だから私は、そっとつぶやく。



「──また会おうね」



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ただ切ないだけじゃない、やさしさに溢れた別れのお話。

ぜひ、ご一読ください*

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★★★★★
2014/02/15 22:13
雨と電車とチョコレート

ほろ苦いビターな恋と、 ときめくスイートな恋と、 そしてちょっぴりオトナな恋。 作者である日生春歌さんは、とてもやさしい文章をお書きになる作家さん。 すべてのお話にこれからの展開を思わず想像させてしまうような、そんな魅力があって。 あなたのお気に入りのお話が、きっと見つかるはずです! 一粒でなんと三度もおいしい、素敵なバレンタイン短編集。 ぜひ、ご賞味ください*

ほろ苦いビターな恋と、

ときめくスイートな恋と、

そしてちょっぴりオトナな恋。


作者である日生春歌さんは、とてもやさしい文章をお書きになる作家さん。

すべてのお話にこれからの展開を思わず想像させてしまうような、そんな魅力があって。

あなたのお気に入りのお話が、きっと見つかるはずです!

一粒でなんと三度もおいしい、素敵なバレンタイン短編集。

ぜひ、ご賞味ください*

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★★★★★
2014/01/12 17:54
ネタバレ
シュガーメロディ~冷たいキミへ~

夏の終わりの、夕陽に染まる教室で、精一杯の想いを伝えた。

なのに返ってきた言葉は、今まで見てきた彼とは思えない、とても冷たいもので。


私だけに、キミは意地悪。

私だけに、キミは冷たい。

だけど、だけど。

冷たくされても、拒絶されても、ずっとキミが好きで。


だから、私は奏でる。

言葉よりも、仕草よりも、態度よりも、ずっとずっと、雄弁な。

キミに受け入れてもらえるような、私だけの、音色を──。


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冷たくされても意地悪されても、どうしても彼を嫌いになれない。

そんな純粋な梨音ちゃんと、なぜか彼女にだけ冷たい態度の水無月くん。

彼にもまた、抱えている問題があって……じれったい関係に胸がしめつけられます。

どこまでもピュアな、学園ラブストーリー。

ぜひ、ご一読下さい*

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★★★★★
2014/01/11 13:51
ネタバレ
生まれたての放課後。

あの日、消えてしまいそうな彼をつなぎとめるように、彼の名前を呼んだ。



「……茶倉になら、いいかもなあ」



白くて、やわらかい雪が降る中。

そうつぶやいた彼の口から紡がれたのは、思いもよらないくろくてにがい過去の話。


だけど、でも。

そんな彼を、あたためてあげたいって、思ったの。

そんな彼でも、すきだなあって、思ったの。


ねぇ、だから。

君が凍えてしまう前に、わたしもそれを、背負っていきたい。

自分のことが許せない君を、わたしが代わりに許してあげたい。

いつか大人になって、“あのときはこどもだったな”って、笑えるときが来る日まで。


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寒い冬に、心がほわんとあたたかくなるお話です。

新しいふたりが生まれたばかりの放課後を、ぜひ1度、覗いてみてください。

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★★★★★
2014/01/01 15:54
ネタバレ
ガラスの靴はきみのもの

いつだって私は、夢に向かって頑張るきみをいちばん近くで見てきた。

だけどもう、届かなくなっちゃったなあ、って。

そう、思っていたのに。



「俺は那智を置いて行ったりしないよ、ぜったい」



いつだってきみは、私の1番欲しい言葉をくれて。

彼の歩む姿が眩しくて、羨ましくて。私が勝手に、立ち止まってしまっただけなのだと。

この愛しい人は、いつだって──。



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差し出されたガラスの靴は、少し窮屈で。もう私には、これを履いて歩くことはできないのかもしれない。

だけど、きみが私を、選んでくれるのなら。

ただそれだけで、このガラスの靴は私のものなんだって、胸を張って言うことができるのです。

──芸能人の彼氏を持つ女の子の、葛藤とそれを乗り越えるまでの素敵ストーリー。

作者さまの持つ優しい雰囲気のお話で、ぜひみなさんもほっこりしてください*

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★★★★★
2013/10/12 12:53
ネタバレ
空々蝉

短い頁の中にもゆるやかに漂う、初秋の風景。

それはまるで、白く柔らかな布地にじわじわと染み込んで、二度と落ちなくなった汚れのような。

そんな彼に、こころもからだも、侵された。


「いらっしゃい、また来たの」


小さな、木造の平屋の。

その古ぼけた磨りガラスの引き戸の向こうで、色白で端正な顔の彼が、今日もわたしを甘く誘う。


『全部捨てて、全部壊して、魂ごとからっぽになったら、きみのことを愛してあげる』


──ねぇ、わたしの中を、あなたでいっぱいにしてよ。

たとえそれが、歪んだ恋のカタチでも。

きっとわたしは、満たされる。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

少しだけノスタルジックな“和”の空間の中にある、少し歪んだ愛のお話。

ぜひみなさんも、覗いてみてください。

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★★★★★
2013/08/13 20:26
ネタバレ
無気力女神と何様ヒーロー

「笑って、羽衣奈さん」


まず、出だしの『スカイブルーなんて可愛いものじゃない。』の一文にやられました(笑)

無気力な勝利の女神、羽衣奈さんと、何様ヒーローな宙くん。
ふたりが参加している体育祭の中にまるで自分もいるかのような、そんな臨場感溢れるお話でした(*´ω`*)

特に、後半のリレーのシーンは必見です!
あなたもきっと、何様ヒーローくんの虜になってしまいますよ(笑)
こんなに素敵な関係なのに、まだ付き合っていないというのもツボです\(^o^)/
無気力女神ちゃんの名前にも実は隠れた秘密があるので、最後までお見逃しなく(ノ´∀`*)

素敵なお話、ありがとうございました!

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