聖凪砂さんのレビュー一覧
不幸な身の上の主人公が、なんとか一生懸命に進もうとする姿。
幼馴染である彼に恋をしていて、熱烈にアプローチをかけるものの、本来ならあまり好意的には思えない主人公なのだが、そこには、彼のことを考えて許され、迷惑にならない程度に引き際を考えてのアプローチの仕方にそんな気持ちは持つことがなかった。
積極性と他者への思いやりという、チグハグな主人公の行動。そして、次第にそんな彼女に知らず想いを寄せていた彼。
不器用な二人の恋愛模様がとてもよかったです。
身代わりのお見合い。
お互いにそれぞれの考えの中、なぜか結婚することになる二人。
二人の気持ちがゆっくりと近づいていく過程が、とてもよくわかりました。
お見合いから始まった関係だけど、最後に二人の幸せを見つけてくれたところがよかったです。
彼からの契約結婚の打診。始まりはそこからの、お互いの心を通わせるストーリーで、それぞれの生きてきた背景からの葛藤。とても読み応えのあるストーリーでした。
本来なら、二人の惹かれていくラブストーリーに満足するところですが、こんなに悪意ある人間っているのだなと。
嫌な人物というよりも、価値観、自己愛、考え方、全てにおいて自分中心の人であり、決して相容れない人。それが、ただ嫌な人物とだけでは語れないほどにモヤモヤ感を植えつけられました。そこが、作者様の力量によるものだと思います。
祖母の死、理不尽な噂と言いがかりにより職さえも失い、失意のドン底にいた主人公。そんな不幸の真っ只中にいた中で出会った彼。
始まりは突然のことだったけど、そこからの2人の関係性はとても良く、どんな時も彼女の味方でいる彼の姿が良かったです。
気になっていた理不尽な噂のこともわかり、すごくスッキリした終わり方で、私は大好きな作品でした。
始まりは、お互いの利益のため。そこには、損得の契約に基づいた結婚でしかなかったはず。それが、徐々に近づく2人の距離。
契約結婚を題材にした作品は多く、ストーリーの流れは先が読めているはずなのだけど、2人の距離が近づく段階がゆっくりで違和感がなく、心情の変化の流れも自然。だからか、とても読み応えのある作品でした。また、何度でも読み返したいと思えるほどに大好きな作品になりました。
両親の離婚により、イケメンに抵抗がある主人公。一定の距離感を保ち接していたのだけど、それが逆に気に入られることに。
彼からの強引な契約の提示。
戸惑いながらも、少しずつ深まる関係性。外野が騒がしいながらも、少しもブレない2人の姿が良かったです。
身代わりのお見合いだったはずが、まさかの契約婚約者となってしまった主人公。
仕事でのつながりもあり、何度かの偶然と今回の彼の強引さに引き込まれていきながら、戸惑いの中で紡がれる関係。ゆっくりと、だけど強引に巻き込まれるながら深まる2人の関係性にドキドキしました。
お互いの想いがこれほどすれ違っている2人の関係は珍しい。
出会いが出会いだったからということもあるが、終始2人の関係に重点が置いてあるので、すれ違いが満載で、2人それぞれの視点もあり、2人の気持ちがわかるので心情がよく伝わりました。
離婚を念頭においた契約結婚のはずだった。
なのに、離婚間近に2人の関係が、変わっていく。
思いもよらない展開から、今まで知らなかった過去のそれぞれの気持ちなど、複雑な中に含まれる現在の関係と、読み応えのある作品でした。
生い立ちや、ブラック企業での就業形態から、心身共に疲れ切った状態の主人公。
そんな彼女に救いの手を伸ばしたのは、ただの隣人。不器用な中の優しさが彼の人となりの大きさが表されて素敵でした。
想いを寄せている相手には、婚約者がいる。その事実を受け入れていたのだが、思いもよらない出来事が起こる。
それは、二人の関係性をより一層複雑なものにすることに。
想いあいながらも、自分の気持ちを伝えることができないもどかしさが、とても伝わり切なかったです。
突然の婚約者の変更。しかも、その相手は苦手としていた相手。
政略結婚だからと、お互い様だからと思っていたはずが、予想外に溺愛され、戸惑いを隠せない。
恋愛感情がないところから、少しずつ始まっていくところが、読みながら主人公の感情と一緒に進むことができた。
お見合い結婚だった二人。
それでも、ゆっくりと穏やかに夫婦となっていた二人に向けられる悪意。
恋愛結婚ではないために、お互いに遠慮して聞けないがためにすれ違っていく中で、二人が本当の意味で夫婦になっていく姿が、とてもよかったです。
恋に消極的な主人公。
そんな彼女に何かと構ってくる人気者の医師。
一見、軽いイメージを持たれそうな彼だが、実は真摯に仕事に向かっていたり、強引な中にも主人公に対して包み込むような優しさを見せたりと、そのギャップにやられてしまう。
お互いに想いあいながらも、親によってそれぞれに政略結婚を強いられる境遇。
一筋縄ではいかない二人の関係性ながらも、お互いに想いあい、ぶれない二人の姿がよかったです。
結婚することに夢を持っていない主人公。だけど、子供は欲しい。
その考えを持っている人はある程度はいると思う。
そんな中進んでいくストーリー。
契約だけのはずが、相手からは大切にされて、戸惑いながらも、妊娠を通して強めていく二人の関係性がいいです。
たった一言。
告げるだけでいいのに、告げることができないもどかしさ。
ここまで拗れるかと思うほどに、拗れた関係。だけど、お互いの気持ちは読んでいるとわかるので、すごくもどかしかったです。だからこそ、読み終わった後は、読了感がひと塩でした。
忙しい仕事を理由にして、自分に甘かった主人公。周りから体型のことでからかわれても、仕方ないということで、諦めていた。
だけど、親からのお見合いから、少しずつ変わっていくようになる。
何より彼が主人公の体型など気にせず、内面を好きになったことがよくわかって、懐の大きい人だなぁと思いました。
離婚前提の契約結婚。
自分とは、世界が違うと思われていた、はるか先にいた人だけど、あることにより、お互いの利害の一致によって契約結婚することに。
先にあるのは、離婚。だから、近づかないように、好きにならないように心が動いても、すぐに打ち消す主人公と、なんとか彼女と距離を縮めようとする二人のすれ違いが、ハラハラするはずが、なぜか温かい気持ちで読めました。
親からの頼みでお見合いをした主人公。
相手は、お見合いに消極的どころか、嫌悪感まで持たれる。
そんな出会いをした二人だけど、ある一言が原因で近づくことに。
初っ端の恋から始めていく二人の初々しい恋が新鮮でした。