読みながら、何度、主人公はつらい経験を乗り越えなくてはいけないのだろうかと思いました。次から次へとやってくる問題。
そんな彼女に優しく手を差し伸べる先生。彼女の過去を知りながら、彼女に寄り添う姿に元彼との対称さが見えました。
何度も迫り来る問題に、最後までハラハラの連続でした。

溺愛から始まる切ないラブストーリー。
その展開は、とてもつらく、悲しい。
でも、読み終わった後の読了感は、とてもスッキリしていました。
王道とも言えるストーリーなのに、惹かれ、どんどんとその世界観に引き込まれました。

本来のお見合い相手の身代わりということで、破談を狙っていたはず。それは、相手も同じだと思っていたのだが、何故か彼からの強引なアプローチ。
身代わりということで、政略結婚とは言っても、ただの政略結婚とも違う複雑な関係。それは、気持ちに変化があろうとも複雑に絡み合って、丁寧に書かれているからこそ、主人公の気持ちがすごく伝わってきました。
とても素敵な作品です。

社内でも人気のある同僚。知ってはいても、自分と関わることなどないと思っていた人。
なのに、関わることになった途端、何故か急接近することに。
彼からの熱いアプローチに戸惑いながらも、元彼やら職場の上司からのアプローチもありと、なかなか近づきそうで近づかない二人の関係にもどかしく思いながらも、楽しく最後まで読み進めました。
読了後も、大満足の作品でした。

自分の気持ちを優先して押し付けるのではなく、相手のことを想い、手を放す愛。そこに行き着くまでには、数々の葛藤があり、それでも相手のための決断。

物腰の柔らかい彼だけど、本当は一癖も二癖もある人。そんな彼に振り回されながらも、彼女も自分の気持ちをしっかりと持っての行動。
二人の心情がとても丁寧に書かれている、とても、奥深い作品だと思いました。

記憶喪失になったことで、まさかの婚約者ができていた。
記憶がないことで不安ばかりあるけど、そのことで二人の気持ちの近づき方。強引な彼にも、強引さの中に不器用さもあったりと二人の気持ちの寄り添い方が良かったです。
最後には、素敵な想いも溢れていて素敵でした。

祖母に手術を受けさせるために、突拍子もないお願いをした主人公。
一時のお願いのはずが、なぜかそのお願いは継続されることに…
知らないはずの二人だけど、ゆっくりとその距離は近づいていくことになる。

二人の関係がゆっくりと近づいていくのが、とてもドキドキしました。

祖父の強引なお見合いにより、出会った2人。だけど、相手は自社の副社長。全く知らない間柄でもない二人は、お互いの利益のために契約結婚することに。
契約結婚ということだが、主人公がすごくさばさばした性格なのがよかった。そのことが、ストーリーを明るくさせていて、とても楽しい作品でした。

手痛い裏切りにより逃げるように帰省した主人公。そこで、彼女は家族と触れ合う男と知り合う。
短い間のストーリーなのだが、丁寧に書かれているので、そうとは思えない。
心の機微がとてもわかりやすく書かれており、読み応えがありました。

憧れの相手。だけど、手が届かない人だと思っていた。それが、突然の結婚の申し込み。

お互いがお互いに、ゆっくりとながら近づいていく距離感。その初々しい感じが読んでいて、とても伝わってきました。

昔から好きだった人。一世一代の告白をしたものの振られてしまう。
過去の想いに蓋をしていたものの、突然プロポーズされ。
隠していた想い。そこから疑いながらもゆっくり進んでいく関係。婚約してからも、一筋縄ではいかないライバルたちの登場など、読み応え満点でした。

ありえない展開からの出来事。
一夜からの始まりは、怒涛の展開で、二人が再会するまでも時間軸があり、再会までの二人それぞれの気持ちも丁寧に書かれていて、感情移入してしまいました。

これまでたくさんの身分差の話を読みました。ですが、この作品ほど、主人公が追いつめられる作品はあまり読むことがなかったです。
途中、自分が主人公になったように、読んでいると胸がしめつけられました。

真っ直ぐ素直な主人公。
それは、恋だけではなく、仕事にも。真っ直ぐな彼女が、時にはなやみながらも前向きに頑張る姿が、とても気持ちよかったです。

お互いに婚約破棄となったことにより、繋がった縁。特殊な関係の二人なだけに、スムーズにいくはずが、気持ちの面ではそう簡単にいかない。

前半部分のゆったりとした二人の関係から、後半は怒涛の展開の連続に、すごく読み応えがありました。

自分が知らない中で決められた約束。それでも、戸惑いながらも関係を築こうとする主人公。
冷たいような、でも見え隠れする優しさ。
ゆっくり深めていく二人の関係性とやり取りがほんわかしていて素敵です。

お互いに想っている相手を勘違いしていた二人。
それぞれが気にしながらも、その先に進めないもどかしさ。
切なさと主人公を温かく見守る彼の不器用な想い。
読めば読むほどはまりました。

ある日、自分の前世の記憶が戻った主人公。それからの彼女は、試行しながらもスイーツを作っていく。
砂糖がいままで普及していなかったという設定が面白い。何をするにも試行しながら、スイーツというものを開拓していっている感じがよかったです。

突然の望まない結婚。味方をしてくれると思っていた家族の援護も望めないことに、故郷から逃げ出した主人公。
そこからは、予想もしない行動に突き進む主人公。シリアスなはずなのに、彼女の突拍子もない行動の数々になぜか面白く、シリアスさがなくなっていました。
最後まで楽しく読める作品です。

偶然の再会からの結婚。お互いの事情から、契約結婚をした二人。
契約結婚ということから、初めは付かず離れずという関係だけど、徐々にお互いを知っていく。その過程がくどくなく、爽やか。
読み進めていくたびに、二人の距離の進展にドキドキさせられました。