節、全開でした。

どんな形であれ、髄や核といったものの根底はブレることはないなとひしひしと伝わる。
他とは違う異色さが突出して目を引き、触れてみればひとたび光りました。
橋倉くんの｢心臓とか脳みそを刺さなければ何したっていいって思ってるやつ、世の中には溢れるほどいる｣の言葉が痛切で涙ぐみました。
あと叶うなら橋倉くんに殺されたいです。嘘です。

大いに羽を伸ばして、高く飛んで欲しいです。
ご無理のないよう、作者様の好きなものを、好きなだけ。

影ながらひっそりと、応援しております。

タイトルを初めて目にした日、虫が光につられるように惹かれて、本を読むのが得意ではない私がどうしても読了したい、と意気込んだのを覚えています。答えは、正解でした。

ニュースや新聞等の情景描写に関するリアリティに加え、高校生たちの等身大の生活が丁寧に切り抜かれていました。それでいてページをめくるたびに冒頭に映るタイトルが本当に綺麗で、その意味が次第にわかるたび「あぁ、」と切なくも儚い終盤に嗚咽を堪える喉が痛くなりました。

個人的に三上さんと内藤くんが好きです…！
素晴らしい作品をありがとうございました。
今後の作者さまの益々のご活躍を応援しております。