「処女いらないなら、それ、もらったげるよ」 「……は？」 「まさか他に相手の候補でもいるの？」 「まさか！」 次こそは、きちんと恋をするために処女を捨てたい。 ただそれだけだった。 「今度の土曜、帝国パークハイアットで。嫌な思い出にならないようにしてあげるから」 その約束の日は5日後。 なのにそれから何故か、須藤先生の様子がおかしい……？ 「あと少し、持ちそうにない……」 私も（いろんな意味で）持ちそうにありませんがーーーーー⁉ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 鳥羽あげは（25）東京都大学理学部トバ研事務員 まっすぐ育ちすぎた？お嬢様 × 須藤裕（32）東京都大学理学部トバ研准教授 あげは曰く『ゲスドウ』。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ※※※※※※※※※※※※※※※※※ 〈special thanks〉 godisdoraさま 嬉しいレビューありがとうございます！レビューが絶妙すぎます( *´艸｀) 応援されてるヒーローに笑いました。そしてお父さん……！サブキャラも気に入っていただけて嬉しいです！ 誰が主役になるかわかりませんが、番外編も考えてみようかなと思います！ありがとうございました！ 葉山心愛さま 感動的なレビューと感想ありがとうございます！ 主人公以外のキャラも気に入っていただけて感謝感激です！ 続きは感想欄にお返事をさせていただきました♪　ありがとうございました！ ※※※※※※※※※※※※※※※※※ ⇒2021.1.27 完結 ⇒2021.2.3　番外編『理学部教員たちの憂鬱』UP ⇒2021.5.19　番外編2『二人のケンカとそれから』UP

⭐大幅加筆の上、ベリーズファンタジーより書籍化しました⭐ 応援ありがとうございます！ 「マーガレット・ベイカー！　貴様のような悪女を許すわけにはいかない。婚約を破棄する！」 卒業記念舞踏会の最中の王立学園の大広間に、王太子であるイアン王子の大きな声が響く。傍らにはご丁寧に恋人と思しき男爵令嬢──メアリーを抱き寄せて。 婚約破棄を言い渡されたベイカー侯爵家のマーガレットはこの国で聖女と呼ばれ、イアン王子と結婚することが決められた存在だった。 しかし、イアン王子はマーガレットが持つ聖女の力をメアリーに移せばなんら問題ないという。 「本当にいいのですわね？」 「当たり前だ」 「では、そうさせていただきます」 しかしその後、イアン王子とメアリーを予想しない事態が襲う。 今さら助けてくれ？　まっぴらごめんですわ。 ──だって、わたくしは噂の悪女ですから。