ニンゲン釣りゲーム
派閥
2年A組 残り人数27人(内1名負傷)


しばらく沈黙が漂っていたが、誰ともなしにクラスメイトたちの遺体にワラをかけてやりだした。
弔いの意味もあったが、こんなむごい死に方をしたクラスメイトたちの姿をもう見たくないというのが本音だったかもしれない。

翔太の遺体にワラをかけようとしたところ、奈緒が激しく拒絶したので、そのままにしてあった。

楓は両手についたワラを落としながら、わかっていることを整理していく。

この場所に出口はない。
大声をあげて、助けを求めると岩石が落ちてくる。
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