エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
あなたは先輩
和臣こと七瀬 和臣は高校時代の先輩だった。
梓が入学したとき、三年生の和臣は生徒会長を務めていて、見た目も良ければ、柔和で誰にでも優しい彼は、わかりやすく人気があった。
ただ、梓としては、入学したばかりの頃はあまり興味がなかった。友達に誘われて生徒会に入ることになり、やっと人となりを知ったくらいだ。
でも同じ組織や場所で過ごすようになって、単純な話かもしれないが、梓はどんどん和臣に惹かれていった。
優しいだけではない。
生徒会長としてもすごく仕事ができる彼は、まだ学校にあまり慣れていない一年生にも的確な指示を与えてくれたし、わからないところがあれば、丁寧に指導もしてくれた。
彼は生徒会だけではなく剣道部にも所属していて、とても忙しかったはずなのに、いつも笑顔だった。
剣道部のほうでは主将などの役職はないものの、毎回試合に出ているほどのエースで、そちらの意味でも和臣のファンは多かったのだ。
一年生の秋になる頃には、まだ子どもではあったけれど、梓は『彼に恋をした』と自覚した。
でも告白をしようというつもりはなかった。
何故なら、和臣は梓が入学する前から付き合っていた彼女がいたのだから。
二年生の頃から付き合っていたのだという話だった。
彼女というひとは黒髪が艶やかで、背もすらりと高い美人で、顔立ちも雰囲気も華やかで、どう見てもお似合いのカップルという様子だった。
だから和臣がいくら女子生徒にモテたとしても、取り合いなどは起こらず、平和に済んでいたといえる。
梓が入学したとき、三年生の和臣は生徒会長を務めていて、見た目も良ければ、柔和で誰にでも優しい彼は、わかりやすく人気があった。
ただ、梓としては、入学したばかりの頃はあまり興味がなかった。友達に誘われて生徒会に入ることになり、やっと人となりを知ったくらいだ。
でも同じ組織や場所で過ごすようになって、単純な話かもしれないが、梓はどんどん和臣に惹かれていった。
優しいだけではない。
生徒会長としてもすごく仕事ができる彼は、まだ学校にあまり慣れていない一年生にも的確な指示を与えてくれたし、わからないところがあれば、丁寧に指導もしてくれた。
彼は生徒会だけではなく剣道部にも所属していて、とても忙しかったはずなのに、いつも笑顔だった。
剣道部のほうでは主将などの役職はないものの、毎回試合に出ているほどのエースで、そちらの意味でも和臣のファンは多かったのだ。
一年生の秋になる頃には、まだ子どもではあったけれど、梓は『彼に恋をした』と自覚した。
でも告白をしようというつもりはなかった。
何故なら、和臣は梓が入学する前から付き合っていた彼女がいたのだから。
二年生の頃から付き合っていたのだという話だった。
彼女というひとは黒髪が艶やかで、背もすらりと高い美人で、顔立ちも雰囲気も華やかで、どう見てもお似合いのカップルという様子だった。
だから和臣がいくら女子生徒にモテたとしても、取り合いなどは起こらず、平和に済んでいたといえる。