幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました
穏やかな雨の日
熱がむしむしとこもるような、雨ばかりの季節。
沙也はある日、窓辺のソファに座って洋斗を膝に乗せ、外の雨を見ていた。
激しく雨の降る日で、ざぁざぁと大粒の雨が降り注ぎ、風はがたがたと窓にぶつかる。
梅雨という季節だ、風雨があっても、湿気は不快に体にまとわりつく。
どちらかというと、あまり過ごしやすさはない季節である。
でも部屋の中はエアコンの除湿モードをかけているので、いくらかまし。
それに今日は外出の予定もない。
洋斗と二人でゆっくり過ごしていた時間だ。
「あーえー」
おもちゃにも飽きたようで、洋斗はひょいっとソファにおもちゃを落とし、外を指差す。
おぼつかぬ声で、でもなにを指しているかはわかるので、沙也はくすっと笑って、自分も口に出した。
「あめ」
「あーめぇ~?」
沙也の言葉に、洋斗は沙也を見上げ、確認するように言ってくる。
さっきより少し上手になっていた。
沙也はある日、窓辺のソファに座って洋斗を膝に乗せ、外の雨を見ていた。
激しく雨の降る日で、ざぁざぁと大粒の雨が降り注ぎ、風はがたがたと窓にぶつかる。
梅雨という季節だ、風雨があっても、湿気は不快に体にまとわりつく。
どちらかというと、あまり過ごしやすさはない季節である。
でも部屋の中はエアコンの除湿モードをかけているので、いくらかまし。
それに今日は外出の予定もない。
洋斗と二人でゆっくり過ごしていた時間だ。
「あーえー」
おもちゃにも飽きたようで、洋斗はひょいっとソファにおもちゃを落とし、外を指差す。
おぼつかぬ声で、でもなにを指しているかはわかるので、沙也はくすっと笑って、自分も口に出した。
「あめ」
「あーめぇ~?」
沙也の言葉に、洋斗は沙也を見上げ、確認するように言ってくる。
さっきより少し上手になっていた。