幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました
新しい扉
 式は滞りなく進んだ。

 チャペルでの牧師の言葉。

 誓いの言葉とくちづけ。

 緊張したけれど、それ以上に、沙也はふわふわするような心持ちだった。

 清登とこうしてここに立っていられる幸せが、体いっぱいに溢れる。

 チャペルの行事が終わり、次は披露宴。

 新郎新婦はお色直しだ。

 沙也が選んだのは、空のように、そして海のように美しく澄んだアイスブルーのドレス。

 清登と「絶対、青がいいね」と言い合って決めたものだ。

 ドレスに合わせて、アクセサリーやメイク、ヘアスタイルも変えてもらって、支度は完璧だ。
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