ユーとリーのほのぼの日記
第3話 散歩
次の日もリートユーはゴロゴロしています。 朝から少し雨も降ってますねえ。
「今日は嫌な一日になりそうだなあ。」 「うーん、雨じゃ何も出来ないわよ。」
「そうだけどさあ、何かしたいよね。」 「って言ったって何をするのよ?」
恨めしそうな顔で空を眺めているリーの横でユーはなんだかうずうずしています。 何かやりたいのに思い浮かばなくてイライラしているようです。
雨が嫌いなリーは小屋の奥で丸くなって寝てしまいました。 「グー。」
「しょうがないなあ。 リーってよほどに雨嫌いなのね?」 ユーはそっと小屋を出て行きました。
しとしとと降りしきる雨の中、ユーは探検気分で歩いています。 「たまにはこういうのもいいかな。」
飯事で疲れてしまったユーは通りをブラブラと歩き回っています。 果物屋さんの前です。
美味しそうな果物の匂いが漂ってきますね。 「リーが居たら喜んだかな?」
その脇にはこの間突き飛ばした野良猫が座っています。 前を通っても見向きもしないようですね。
「うーーーんと、、、。」 車が水飛沫を上げて走り去っていきます。
「まったくもう、人間って勝手よねえ。」 跳ねた水を払いながらユーは歩いていきます。
何処まで歩いていくんでしょうね?
果物屋さんを通り過ぎると床屋さんです。 シャンプーのいい匂いがします。
さらに通り過ぎると幼稚園です。 子供たちの遊んでいる声が聞こえます。
「楽しそうだなあ。」 そう呟きながらユーが庭を覗いていると、、、。
「何を覗いているんだ? 餌なんて無いぞ!」 職員の一人が箒を持って出てきました。
「やべえやべえ。 叩かれちゃう。」 ユーも急いで逃げ出します。
「最近の犬はおねだりするんだから困るわよ。」 「何もやらなきゃすぐに怒るしねえ。」
「怒らせると噛み付いてくるからおっかないんだよなあ。」 「逃げたみたいね?」
「あれはどっかの野良犬でしょう? 飢えてるのねえ。」
(野良犬だって? こんちきしょうめ。) ユーは電柱の陰から周りを見回していました。
職員が部屋の中へ入っていったのを確認するとまた歩き始めました。
その頃、リーはと言うと、、、。 ハウスの中でごろごろ転がってます。
「ユーのやつ、何処まで行ったのかなあ?」 心配にはなりますが追い掛けるのも面倒です。
そしたら庭の方でガサガサ音がしてきました。 (何事?)
リーがハウスから覗いてみるとおじさんが小さな畑の手入れをしています。 何か植えるようです。
(今年も何か植えるんだね。) リーはまた部屋の奥で寝転がりました。
ユーはというと通りを歩いて川の畔にまで来ました。 「小川だ。 気持ち良さそう。」
飛び込もうとするのですがちょっと待って。 「浅すぎて飛び込めないじゃない。」
ウロウロしているといつかの野良猫がやってきました。 「てめえ、仕返ししてやるぞ。」
「何のこと?」 「忘れたとは言わせねえぞ。 俺を突き飛ばしただろうがよ!」
「そうだったかなあ? 忘れちゃった。」 「舐めんなよ!」
野良猫が歯を剥き出しにして飛び掛かってきました。 「危ないなあ もう。」
ヒョイッと交わしたものだから勢い余って川へドブン。 小川で溺れているようです。
「猫って泳げなかったんだっけ?」 あまりにも可哀そうなのでユーも飛び込んで野良を助けてやりました。
「何でてめえに助けられなきゃいけないんだ! 付きまとうな!」 「何よ 自分から溺れておいて。」
ユーは逃げていく野良をぼんやりと見詰めていますが、、、。 「面白くないなあ。 帰ろうか。」
小屋に帰ってくるとリーは相変わらず奥のほうでゴロゴロしていますね。 「平和そうだなあ。」
「誰が?」 ボソッと言った一言にリーが反応しました。
「寝てたんじゃないの?」 「起きてるよ。 転がってるだけ。」
「なあんだ。 つまんない。」 「何でよ?」
「まあいいからいいから。」 二匹は小屋の中で今日もゴロゴロしているようですね。
スリリングだったユーの冒険も終わったようです。
「今日は嫌な一日になりそうだなあ。」 「うーん、雨じゃ何も出来ないわよ。」
「そうだけどさあ、何かしたいよね。」 「って言ったって何をするのよ?」
恨めしそうな顔で空を眺めているリーの横でユーはなんだかうずうずしています。 何かやりたいのに思い浮かばなくてイライラしているようです。
雨が嫌いなリーは小屋の奥で丸くなって寝てしまいました。 「グー。」
「しょうがないなあ。 リーってよほどに雨嫌いなのね?」 ユーはそっと小屋を出て行きました。
しとしとと降りしきる雨の中、ユーは探検気分で歩いています。 「たまにはこういうのもいいかな。」
飯事で疲れてしまったユーは通りをブラブラと歩き回っています。 果物屋さんの前です。
美味しそうな果物の匂いが漂ってきますね。 「リーが居たら喜んだかな?」
その脇にはこの間突き飛ばした野良猫が座っています。 前を通っても見向きもしないようですね。
「うーーーんと、、、。」 車が水飛沫を上げて走り去っていきます。
「まったくもう、人間って勝手よねえ。」 跳ねた水を払いながらユーは歩いていきます。
何処まで歩いていくんでしょうね?
果物屋さんを通り過ぎると床屋さんです。 シャンプーのいい匂いがします。
さらに通り過ぎると幼稚園です。 子供たちの遊んでいる声が聞こえます。
「楽しそうだなあ。」 そう呟きながらユーが庭を覗いていると、、、。
「何を覗いているんだ? 餌なんて無いぞ!」 職員の一人が箒を持って出てきました。
「やべえやべえ。 叩かれちゃう。」 ユーも急いで逃げ出します。
「最近の犬はおねだりするんだから困るわよ。」 「何もやらなきゃすぐに怒るしねえ。」
「怒らせると噛み付いてくるからおっかないんだよなあ。」 「逃げたみたいね?」
「あれはどっかの野良犬でしょう? 飢えてるのねえ。」
(野良犬だって? こんちきしょうめ。) ユーは電柱の陰から周りを見回していました。
職員が部屋の中へ入っていったのを確認するとまた歩き始めました。
その頃、リーはと言うと、、、。 ハウスの中でごろごろ転がってます。
「ユーのやつ、何処まで行ったのかなあ?」 心配にはなりますが追い掛けるのも面倒です。
そしたら庭の方でガサガサ音がしてきました。 (何事?)
リーがハウスから覗いてみるとおじさんが小さな畑の手入れをしています。 何か植えるようです。
(今年も何か植えるんだね。) リーはまた部屋の奥で寝転がりました。
ユーはというと通りを歩いて川の畔にまで来ました。 「小川だ。 気持ち良さそう。」
飛び込もうとするのですがちょっと待って。 「浅すぎて飛び込めないじゃない。」
ウロウロしているといつかの野良猫がやってきました。 「てめえ、仕返ししてやるぞ。」
「何のこと?」 「忘れたとは言わせねえぞ。 俺を突き飛ばしただろうがよ!」
「そうだったかなあ? 忘れちゃった。」 「舐めんなよ!」
野良猫が歯を剥き出しにして飛び掛かってきました。 「危ないなあ もう。」
ヒョイッと交わしたものだから勢い余って川へドブン。 小川で溺れているようです。
「猫って泳げなかったんだっけ?」 あまりにも可哀そうなのでユーも飛び込んで野良を助けてやりました。
「何でてめえに助けられなきゃいけないんだ! 付きまとうな!」 「何よ 自分から溺れておいて。」
ユーは逃げていく野良をぼんやりと見詰めていますが、、、。 「面白くないなあ。 帰ろうか。」
小屋に帰ってくるとリーは相変わらず奥のほうでゴロゴロしていますね。 「平和そうだなあ。」
「誰が?」 ボソッと言った一言にリーが反応しました。
「寝てたんじゃないの?」 「起きてるよ。 転がってるだけ。」
「なあんだ。 つまんない。」 「何でよ?」
「まあいいからいいから。」 二匹は小屋の中で今日もゴロゴロしているようですね。
スリリングだったユーの冒険も終わったようです。