極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
2.
篠宮先生と話せる機会がないまま、二週間以上経った。
あの日は連絡先を交換するのも忘れていたため、今後の話し合いも進んでいない。
日が経つにつれて、あれは夢だったんじゃないかなと不安になったりもする。
今日は茉由ちゃんにとって特別な日。
朝の沐浴で、茉由ちゃんの全身をいつもよりも丁寧に洗う。
そして、あらかじめ親御さんから預かっていた洋服に着替えさせた。
「うわーかわいい!」
「お姫様みたいですね」
レースのついたセレモニードレスと、ひらひらした白い帽子。
味気ないシンプルな入院着から一転、女の子らしく、本当にお姫様のようだ。
「茉由ちゃんの泣き声が聞けなくなると思うとちょっと寂しいね」
「そうですねえ」
先輩看護師と共に、しみじみと茉由ちゃんを見つめた。
退院できることになったとは言え、まだ小ぶりな茉由ちゃん。
袖が長くて手が出てこないため違和感があるらしく、不機嫌そうに手をバタバタ振っているけれど、その姿もまた愛らしい。
今日が日勤でよかった。
私は茉由ちゃんの担当になる日が多かったから、退院を見届けられるのは嬉しい。
あの日は連絡先を交換するのも忘れていたため、今後の話し合いも進んでいない。
日が経つにつれて、あれは夢だったんじゃないかなと不安になったりもする。
今日は茉由ちゃんにとって特別な日。
朝の沐浴で、茉由ちゃんの全身をいつもよりも丁寧に洗う。
そして、あらかじめ親御さんから預かっていた洋服に着替えさせた。
「うわーかわいい!」
「お姫様みたいですね」
レースのついたセレモニードレスと、ひらひらした白い帽子。
味気ないシンプルな入院着から一転、女の子らしく、本当にお姫様のようだ。
「茉由ちゃんの泣き声が聞けなくなると思うとちょっと寂しいね」
「そうですねえ」
先輩看護師と共に、しみじみと茉由ちゃんを見つめた。
退院できることになったとは言え、まだ小ぶりな茉由ちゃん。
袖が長くて手が出てこないため違和感があるらしく、不機嫌そうに手をバタバタ振っているけれど、その姿もまた愛らしい。
今日が日勤でよかった。
私は茉由ちゃんの担当になる日が多かったから、退院を見届けられるのは嬉しい。