冷酷弁護士と契約結婚
危機
2月のバレンタインあたりからここ3週間、涼介は多忙な日々を送っている。
幼馴染の西園寺雅が数年前に立ち上げた株式会社BON BONの顧問弁護士のほか、父が受け持っていた伊乃国屋コーポレーションと祖父が担当していた株式会社九条ホテル不動産を涼介が受け持つことになった。
3社へ出向することが多く、朝は早くに家を出て夜も鈴音が寝た後に帰ってくる。ほとんどお互いが顔を合わせないすれ違いの日々が続く。それでも1日1回は鈴音にメッセージを送ってくれる。
いつも手をつないで眠ることに慣れてしまった鈴音には、このキングサイズベッドがやけに大きく感じ、不意に不安になってしまう。
彼女はいつもう涼介が寝ている右側へ移動し、大好きな彼のほのかな香りに包み込まれ、いつの間にか眠りにつく。
涼介はそんな愛おしい鈴音の姿を見て忙しさも忘れ満たされた気持ちになる。
幼馴染の西園寺雅が数年前に立ち上げた株式会社BON BONの顧問弁護士のほか、父が受け持っていた伊乃国屋コーポレーションと祖父が担当していた株式会社九条ホテル不動産を涼介が受け持つことになった。
3社へ出向することが多く、朝は早くに家を出て夜も鈴音が寝た後に帰ってくる。ほとんどお互いが顔を合わせないすれ違いの日々が続く。それでも1日1回は鈴音にメッセージを送ってくれる。
いつも手をつないで眠ることに慣れてしまった鈴音には、このキングサイズベッドがやけに大きく感じ、不意に不安になってしまう。
彼女はいつもう涼介が寝ている右側へ移動し、大好きな彼のほのかな香りに包み込まれ、いつの間にか眠りにつく。
涼介はそんな愛おしい鈴音の姿を見て忙しさも忘れ満たされた気持ちになる。