蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜

お断りします

休憩時間、案の定先輩に桐生さんとの関係を問いただされた。

「いつの間に桐生さんと仲良くなったの？」

「特に仲がいいわけではありません。先日偶然少し話しただけです。それ以外話したことはないです」

ふぅーん、と納得していなさそう反応に私は困ってしまう。本当に桐生さんと話したのはこの前が最初だし、それに最初桐生さんだと認識せずに話していたんだもの。だからこそ食事に行き、桐生さんだと認識してからはこんなことになるのではないかと思いすぐに離れたかったのだし。WALで桐生さんと少しでも仲がいいと思われた日には大変なことになるとわかっていたから。

「それで？　どこで話したの？」

「友人と食事に行った先で」

「え？　鷺宮さんから話しかけたの？」

私は顔をぶんぶんと横に振った。

「はぁ？　桐生さんから話しかけてきたとでもいうの？」

私が話しかけたとして不愉快、たとえ桐生さんから話しかけたとしても納得がいかないのだろう。どんな返答をしても彼女たちにとっては不服でしかないのだと思うとこれ以上何を言ったらいいのかわからなくなり、困ってしまう。
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