続お菓子の国の王子様〜結婚に向けて〜 花村三姉妹 美愛と雅の物語
2:もっともっと近づく2人
誕生日プレゼント
月曜日の夕方、いつもなら会社から帰宅して夕飯の準備をしているが、今、雅と美愛は温泉ホテルの離れにいる。
週末の土曜日、雑談の最中に家族の顔合わせの日程を決める際、雅の母である良子が提案した。
「もしよければ、明日家にみんなを招待しましょうよ。うちはこの通り、あまり堅苦しいことは好きじゃないし。バーベキューだったら、気軽に来ていただけるわ。その方がみんなと打ち解けやすいと思うの、どうかしら?」
この時の『みんな』というのは、西園寺家だけでなく、烏丸家、伊集院家、近衛家、九条家も含まれている。
花村家に電話で確認する雅に久美子が尋ねた。
「まあ、楽しそうだわ。ぜひ参加させていただきます。あっ、1つだけ確認したいの。花村家全員というのは、うちの娘、葉子も含まれているのよね?」
おかしなことを聞くなと思った雅。
「もちろんですよ。葉子ちゃんも花村家の一員で、美愛ちゃんの大切なお姉さんですから」
久美子から聞かされたことは衝撃的だった。以前、圭衣と付き合っていた男性の実家からパーティーに招待されたが、葉子は養女であるため、招待されなかったようだ。もちろん、怒った圭衣はすぐにその男性と別れ、誰も花村家からパーティーに出席しなかった。
そして翌日の日曜日に、ケータリングを雇って、みんなでバーベキューを楽しんだ。
さすが烏丸家の息子たち、大和と悠士は短時間で全ての手配を行った。食材はもちろん、西園寺家の会社、高級スーパー伊乃国屋。
12月3日は雅と葵の33歳の誕生日。仲間たちは、美愛との時間をなかなか取れない雅のために、東京近郊の温泉ホテル『ホテル九条』の離れを手配した。少し早めの誕生日プレゼントをくれたのだ。この日のために、大和が密かに雅の仕事を調整してくれたことは、言うまでもない。
バーベキューの後、雅と美愛は下町の実家に宿泊。翌朝の月曜日、近所の駅から特急に乗り込み、今に至る。
週末の土曜日、雑談の最中に家族の顔合わせの日程を決める際、雅の母である良子が提案した。
「もしよければ、明日家にみんなを招待しましょうよ。うちはこの通り、あまり堅苦しいことは好きじゃないし。バーベキューだったら、気軽に来ていただけるわ。その方がみんなと打ち解けやすいと思うの、どうかしら?」
この時の『みんな』というのは、西園寺家だけでなく、烏丸家、伊集院家、近衛家、九条家も含まれている。
花村家に電話で確認する雅に久美子が尋ねた。
「まあ、楽しそうだわ。ぜひ参加させていただきます。あっ、1つだけ確認したいの。花村家全員というのは、うちの娘、葉子も含まれているのよね?」
おかしなことを聞くなと思った雅。
「もちろんですよ。葉子ちゃんも花村家の一員で、美愛ちゃんの大切なお姉さんですから」
久美子から聞かされたことは衝撃的だった。以前、圭衣と付き合っていた男性の実家からパーティーに招待されたが、葉子は養女であるため、招待されなかったようだ。もちろん、怒った圭衣はすぐにその男性と別れ、誰も花村家からパーティーに出席しなかった。
そして翌日の日曜日に、ケータリングを雇って、みんなでバーベキューを楽しんだ。
さすが烏丸家の息子たち、大和と悠士は短時間で全ての手配を行った。食材はもちろん、西園寺家の会社、高級スーパー伊乃国屋。
12月3日は雅と葵の33歳の誕生日。仲間たちは、美愛との時間をなかなか取れない雅のために、東京近郊の温泉ホテル『ホテル九条』の離れを手配した。少し早めの誕生日プレゼントをくれたのだ。この日のために、大和が密かに雅の仕事を調整してくれたことは、言うまでもない。
バーベキューの後、雅と美愛は下町の実家に宿泊。翌朝の月曜日、近所の駅から特急に乗り込み、今に至る。