続お菓子の国の王子様〜結婚に向けて〜       花村三姉妹  美愛と雅の物語
5:2月14日

美愛サイド

ゆっくりと重いまぶたを開けると、レースのカーテン越しに明るい光が差し込み、青い空が広がっているのが見える。


今日はいい天気になりそう。


体に心地よい疲労感が残っている。昨夜、雅さんと深く愛し合ったからだろう。


初めてエッチをしてから彼とはよく愛し合っているけど、他の人は週に何回くらいそういうことをしているんだろう?何でも話せるようちゃんでも、これは聞きにくいな。


雅さんはいつでも私を求めてくれる。平日はそうでもないが、週末や休日の前夜には、私の意識がなくなるまで愛してくれる。


もちろん無理強いはしないし、体調が優れない日、特に女の子の日の時には、私を甲斐甲斐しく世話をしてくれるので嬉しい。産婦人科医である母さまに、私のためにできることを尋ねたらしい。雅さんは私をとことん甘やかしてくれる。




段々と頭がはっきりしてきて、ケータイの時間を見ると9時30分......


えっ、嘘!
もうこんな時間?


今日はバレンタインデー。カフェBon Bonのオープン日であり、私の誕生日。


雅さんは朝からカフェへお手伝いに行くと言っていたので、その前に朝食の準備をしようと思っていたのに、寝過ごしてしまった。


本当なら、私もカフェBon Bonのお手伝いをしたかったが、なぜか雅さんにいい返事をもらえずにいた。彼は私の誕生日だからお休みを取ってほしいと。それに、本社Bon Bonからのサポートもあるから、大丈夫だって。


私としては少し複雑で残念。だって、雅さんのお役に立ちたかったのに、何か私じゃ力不足なの?


あ〜、また悪い方向に考えちゃう。
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