続お菓子の国の王子様〜結婚に向けて〜 花村三姉妹 美愛と雅の物語
7:ついに結婚〜それぞれの朝
美愛サイド
やはり緊張しているのか、あまりよく眠れずに朝を迎えた。
気になった天気を確認するためにカーテンを開けると、青い空が広がっている。
よかった、晴れて!
なんだか学校の遠足に行く時を思い出して、思わず笑ってしまう。
改めて自分の部屋を見渡す。日本に帰国してから約5年間、ここで生活してきた。
昨年卒業後、1人暮らしを始めるために実家を出たが、今では私がいる場所はここではなく、雅さんのマンションだと感じている。
実家は何も変わっていないし、両親はいつも温かく迎えてくれるけれど、ここには自分の生活基盤がない。
たった1年なのに、こんなにも多くのことが変わるなんて。
朝食を食べる気になれず、紅茶とフルーツをいただいたが、実家のみんなも食欲が湧いていない様子だ。
父さまの運転で、みんなでホテル9(クー)に向かう。いつもなら車の中でも賑やかにおしゃべりするのに、ようちゃん以外は誰1人として話さない。
寡黙な父さまとようちゃんはいつも通りなのに対し、機関銃のように話す母さまと圭衣ちゃんは不気味なくらい静かだ。
嬉しいはずの結婚なのに......
なんだか朝から静かすぎる。
みんなも緊張しているのかな?
気になった天気を確認するためにカーテンを開けると、青い空が広がっている。
よかった、晴れて!
なんだか学校の遠足に行く時を思い出して、思わず笑ってしまう。
改めて自分の部屋を見渡す。日本に帰国してから約5年間、ここで生活してきた。
昨年卒業後、1人暮らしを始めるために実家を出たが、今では私がいる場所はここではなく、雅さんのマンションだと感じている。
実家は何も変わっていないし、両親はいつも温かく迎えてくれるけれど、ここには自分の生活基盤がない。
たった1年なのに、こんなにも多くのことが変わるなんて。
朝食を食べる気になれず、紅茶とフルーツをいただいたが、実家のみんなも食欲が湧いていない様子だ。
父さまの運転で、みんなでホテル9(クー)に向かう。いつもなら車の中でも賑やかにおしゃべりするのに、ようちゃん以外は誰1人として話さない。
寡黙な父さまとようちゃんはいつも通りなのに対し、機関銃のように話す母さまと圭衣ちゃんは不気味なくらい静かだ。
嬉しいはずの結婚なのに......
なんだか朝から静かすぎる。
みんなも緊張しているのかな?