私は今日も、そらを見上げる。

蒼い空

この三ヶ月の間で、本当に色々なことをした。

花火大会や遊園地、ピアス、水族館以外にも、収まりきらないぐらい様々なことをした。

喫茶店巡り。食べ歩き。お参り。公園。線香花火。お泊まり。ゲーム。プリクラ。猫カフェ。映画。

本当は全部楽しかったことを語りたいぐらいだけど、きっと語り出したら止まらなくなってしまうから。

幸せが膨れ上がっていくのと共に、悲しみと寂しさも溢れていった。だって、蒼空の余命が近づいてきちゃうから。

三ヶ月なんて全然足りない。もっと、ずっと、蒼空と一緒にいたかった。蒼空の傍にいたかった。そう思う度に胸が苦しくなって。

終わりを実感したくなくて。病気なんてなければどれほどよかったんだろうって。

でも、病気がなければ、こんな夢のような思い出は作れなかったのかなって。

複雑な気持ちでいっぱいになった。

余命三ヶ月が経つまで、残り一週間。昔の私が感じる三ヶ月よりも、今の私が感じる三ヶ月はあまりにも短すぎた。

一週間。七日間。約百七十時間。約一万分。約六十万秒。そういえば、長く感じられるのかな。

でも、多分いくら時間があっても足りないと思う。

ねぇ、蒼空。私、蒼空がいなくなったら、上手く生きられる自信がないよ。