私は今日も、そらを見上げる。
曇り
ピピピピピピ...

ピピピピピピ...

ピピピ...

あー、うっさいな。

私は、朝からお構い無しにいつまでも鳴り響いているスマホのアラームを、目を瞑ったまま止めた。

そしてまた眠りにつきそうになったところで二度目のアラームが鳴り響き、仕方なく重い瞼を開いた。

今は夏休みが明けて、九月の上旬。今日も起き上がる気力も無く、ベッドでだらだらとスマホを弄る。スマホを目の前にすると、自然と指がSNSの方へと動く。これこそまさに''スマホ依存症''。

朝起きたらスマホを弄って、学校から帰ってきてスマホを弄って夜更かしして。

私はそんな怠惰すぎることを毎日して、ただ時間だけが過ぎていく日々を送っている。

今改めて考え直してみると、いくらなんでもつまらなすぎるだろ、と自分でも思ったけど。

今日も学校か。行きたくない。学校のことを考えると嫌気がさす。いつもいつも、憂鬱でいるばかり。

美雲(みく)、起きてるの?!ダラダラしてないで早く起きてきなさいよー!」

一階からお母さんの耳障りな声が聞こえてきて、私はスマホから目を離した。

「起きてるー!」

お母さんの特徴的な声は、いつも私を苛立たせる。

なんでこんなにも必要以上に怒鳴りつけてくるんだろう。普通に聞けばいいだけじゃん。
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