凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜

すれ違い

仕事も退社して暇になった分、紛らわす事がなくなり地獄の様な一週間を過ごし、やっとアブダビに向かう日がやって来た。

この一週間はほんっとに長かった。
ジムで身体を動かすのも限界があるし。

逆に仕事を辞めて伊吹から連絡が来てすぐに返事を返せたはずなのに、まだ退社した事を内緒にしてるため返せないという、なんとも自分の首を締め付ける様な事をしてしまっていた。

えーん。

レースの邪魔もしたくないので顔を出すのは終わってからにしよう。

アブダビに着いてこっそり取ったホテルにチェックインする。

まだレースまでは時間があるので、せっかくだから観光でもしてしまおうか。

ここからだと…

どうしよ。
なんかフェ◯ーリの遊園地みたいなのあるんだけど。

ジェットコースターとかあるらしい。

いや、さすがに一人ではね。

やめておこ。