燃ゆる熱愛〜再会したエリート消防士に双子ごと守られています〜
二、橙吾side
午前八時過ぎ。ロッカールームで消防救助機動部隊、通称ハイパーレスキューの象徴であるオレンジ色の活動服に袖を通していると、昨日退院したばかりの佐橋(さはし)が隣にやってきて自身のロッカーを開けた。
「橙吾さんおはようございます」
佐橋は震災被害で救助にあたっていた際に、運悪く堆積物に足を取られて横転し骨が折れたのだ。
「おはよう。今日からか」
桃花さんと動物病院で遭遇してから早くも二週間が経つ。三週間の療養をした佐橋の顔が少し丸くなっているのは理解できるのだが、何故か目の下が青黒くなっていて首を傾げた。
「隈がすごいけど、どうした?」
佐橋は着替えながら苦笑いをこぼす。
「身体を動かしていないから体力が有り余って、寝つきが悪かったんです」
背は百七十と少しなのでそこまで体格がいいわけではないが、骨格がしっかりしていて筋肉量もかなり多い。
食べて寝て、を繰り返し、そのうち睡眠が足りすぎて眠れなくなったというわけか。
「橙吾さんおはようございます」
佐橋は震災被害で救助にあたっていた際に、運悪く堆積物に足を取られて横転し骨が折れたのだ。
「おはよう。今日からか」
桃花さんと動物病院で遭遇してから早くも二週間が経つ。三週間の療養をした佐橋の顔が少し丸くなっているのは理解できるのだが、何故か目の下が青黒くなっていて首を傾げた。
「隈がすごいけど、どうした?」
佐橋は着替えながら苦笑いをこぼす。
「身体を動かしていないから体力が有り余って、寝つきが悪かったんです」
背は百七十と少しなのでそこまで体格がいいわけではないが、骨格がしっかりしていて筋肉量もかなり多い。
食べて寝て、を繰り返し、そのうち睡眠が足りすぎて眠れなくなったというわけか。