燃ゆる熱愛〜再会したエリート消防士に双子ごと守られています〜
四、
大忙しのクリスマスシーズンを切り抜け、無事に新年を迎えてから早くも一カ月が経とうとしている。
橙吾さんとは喧嘩をしたり揉めたりすることなく、こんなに幸せでいいのだろうかと逆に不安になるくらい順調だ。
付き合ってまだ三カ月とはいえ毎日連絡を取り合っているし、週に一度のデートは欠かさないし、すっかり日常の一部になっている。
「ももちゃん、ちょっといい?」
閉店後の片付けをして、新商品の試作に取り掛かろうとしていると店長に呼び止められた。もうひとりの社員の子は先ほど帰っている。
厨房で丸椅子に腰掛けて向き合うと、店長は真面目な表情で口を開く。
「実はさ、千葉県にポワッタビジューの二号店を出すことにしたんだ」
「え! 本当ですか!」
驚きと感激で、喉が痛くなるくらい大きな声で叫んだ。慌てて両手で口もとを押さえて「すみません」と頭を下げる。
橙吾さんとは喧嘩をしたり揉めたりすることなく、こんなに幸せでいいのだろうかと逆に不安になるくらい順調だ。
付き合ってまだ三カ月とはいえ毎日連絡を取り合っているし、週に一度のデートは欠かさないし、すっかり日常の一部になっている。
「ももちゃん、ちょっといい?」
閉店後の片付けをして、新商品の試作に取り掛かろうとしていると店長に呼び止められた。もうひとりの社員の子は先ほど帰っている。
厨房で丸椅子に腰掛けて向き合うと、店長は真面目な表情で口を開く。
「実はさ、千葉県にポワッタビジューの二号店を出すことにしたんだ」
「え! 本当ですか!」
驚きと感激で、喉が痛くなるくらい大きな声で叫んだ。慌てて両手で口もとを押さえて「すみません」と頭を下げる。