俺様同期の執着愛
16、あふれる想い
【柚葵のターン】
朝起きたら、夢かと疑った。
しかし、これは夢じゃない。
なぜなら昨晩も綾芽と長電話したし、メッセージのやりとりも残っている。
つまり俺は綾芽を彼女にできたというわけだ。
体を起こし、スマホを手に取り、綾芽とのメッセージのやりとりを確認する。
【ごめんね。高校時代の友だちと前から約束してたの】
【いいって。楽しんでこいよ】
【また週明けに会社でね。お土産持ってく】
【おう】
綾芽はこの土日に実家へ帰っている。
そして俺は旅行から戻って綾芽と恋人らしいことができるまでおよそ2週間待機。
「……無理。綾芽が足りない。しぬ」
そのまま再び寝転んで二度寝することにした。
「いや、もう俺んち泊まればいいんじゃね? 平日も。ていうか同棲しよ」
ひとりごとが虚しく部屋に響く。
午後になって再び目が覚めたら、とりあえず体を起こして水分をとり、筋トレした。
軽くメシを食ったあとゲームをして、また筋トレして、またゲームをしてとそのループを続けているうちに、飽きた。
いや、違う。
何をしていても綾芽のことばかり考えて集中できないのだ。
「出かけるか」
もうすぐクリスマスだから綾芽のプレゼントでも買いに行こうと思った。
綾芽は何がほしいのだろう。
あいつの好きなものって何だ?
「いらっしゃいませ」
気づいたら駅前の宝石店に入っていた。
朝起きたら、夢かと疑った。
しかし、これは夢じゃない。
なぜなら昨晩も綾芽と長電話したし、メッセージのやりとりも残っている。
つまり俺は綾芽を彼女にできたというわけだ。
体を起こし、スマホを手に取り、綾芽とのメッセージのやりとりを確認する。
【ごめんね。高校時代の友だちと前から約束してたの】
【いいって。楽しんでこいよ】
【また週明けに会社でね。お土産持ってく】
【おう】
綾芽はこの土日に実家へ帰っている。
そして俺は旅行から戻って綾芽と恋人らしいことができるまでおよそ2週間待機。
「……無理。綾芽が足りない。しぬ」
そのまま再び寝転んで二度寝することにした。
「いや、もう俺んち泊まればいいんじゃね? 平日も。ていうか同棲しよ」
ひとりごとが虚しく部屋に響く。
午後になって再び目が覚めたら、とりあえず体を起こして水分をとり、筋トレした。
軽くメシを食ったあとゲームをして、また筋トレして、またゲームをしてとそのループを続けているうちに、飽きた。
いや、違う。
何をしていても綾芽のことばかり考えて集中できないのだ。
「出かけるか」
もうすぐクリスマスだから綾芽のプレゼントでも買いに行こうと思った。
綾芽は何がほしいのだろう。
あいつの好きなものって何だ?
「いらっしゃいませ」
気づいたら駅前の宝石店に入っていた。