俺様同期の執着愛
7、ふたりきりの仕事
ついにクライアント先に訪問する日がやって来た。今まで事務職だった私が初めて営業補佐として出向くのだ。緊張する。
スーツを着るなんて新人研修以来だよ。
いつもはオフィスカジュアル(無難なカットソーに膝下まであるフレアスカート)の格好をしている私がスーツを着ているので周囲の同じ事務の子たちの中で少し目立った。
私を教育指導してくれた先輩社員はクライアント先でのマナーなどを念入りに教えてくれた。先輩も何度か訪れたことがあるらしく、頑張ってと肩を押してくれた。
でも緊張する!!
「じゃ、そろそろ行くぞ」
柚葵が声をかけてきて、私はどきりとした。緊張感マックスだよ。
社内の駐車場から柚葵が社用車を運転し、私は助手席に座って車が走り出した。私がだんまりでいると柚葵がとなりで話しかけてきた。
「緊張してんの?」
「うん」
「とりあえず笑顔でいればそれでいいよ。あとは俺がやる」
「そんなわけにいかないでしょ」
柚葵がスムーズにクライアントと話が進められるように私は必要な資料を出して、ときには横からアドバイスもして、とにかく彼の商談が上手くいくよう務めることが私の仕事。
やば……心臓壊れそう。
スーツを着るなんて新人研修以来だよ。
いつもはオフィスカジュアル(無難なカットソーに膝下まであるフレアスカート)の格好をしている私がスーツを着ているので周囲の同じ事務の子たちの中で少し目立った。
私を教育指導してくれた先輩社員はクライアント先でのマナーなどを念入りに教えてくれた。先輩も何度か訪れたことがあるらしく、頑張ってと肩を押してくれた。
でも緊張する!!
「じゃ、そろそろ行くぞ」
柚葵が声をかけてきて、私はどきりとした。緊張感マックスだよ。
社内の駐車場から柚葵が社用車を運転し、私は助手席に座って車が走り出した。私がだんまりでいると柚葵がとなりで話しかけてきた。
「緊張してんの?」
「うん」
「とりあえず笑顔でいればそれでいいよ。あとは俺がやる」
「そんなわけにいかないでしょ」
柚葵がスムーズにクライアントと話が進められるように私は必要な資料を出して、ときには横からアドバイスもして、とにかく彼の商談が上手くいくよう務めることが私の仕事。
やば……心臓壊れそう。