俺様同期の執着愛

8、彼女みたいな待遇

 結局私は流されるままにうなずいて、買ってきたお酒を飲むこともなく、またスイーツを食べることもなく、彼の要求を受け入れた。
 私が同意したとたん、タガが外れたみたいに柚葵は私の服を乱した。
 それも、すごく楽しそうに!!

 彼は私のブラウスをくしゃくしゃにしながらめくって私の肌に直接触れた。その感触が背中から腰にかけて移動するとぞくぞくと全身が震えた。

「ま、待って……やっぱりお風呂入って綺麗に」
「このままでいいじゃん」
「なんで?」

 綺麗好きじゃないの?
 って言いたかったけど、その前に柚葵が私の首筋にキスをして、私は何も言えなくなった。
 ゆっくりだけど確実に、私の服は乱されていき、下着が露わになった。だけど完全に脱がせてくれなくて、中途半端な状態で彼は私を弄ぶ。

 柚葵の手はごつごつしてて硬いのに、やっぱり触り方がすごく優しくて、手馴れているんだなって再認識してしまう。
 それでもこんな心地いい感覚を与えてくれるのだから私は満たされてしまう。これが割り切った関係で一時のものだとしても、今だけはこの悦びを存分に味わいたい。

 私たちはあまりに近いところで顔を見合わせて、その瞬間に柚葵の吐息が唇に触れた。この勢いだとキスしてしまいそう。

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