俺様同期の執着愛
2、柚葵の場合
9月某日夕刻。
その日、彼女がめずらしく俺の部屋に来ていた。しかし今日はただ話し合いをするだけの用事で。
「今、なんて言いました?」
「だから、別れよって言ったの」
「どうして?」
「だって、あたしのこと愛してないでしょ?」
「いや、そんなことは……」
「愛を感じないの! あたしは全力であたしを愛してくれる人じゃなきゃだめなの。それなのに柚くんはいつもぼうっとしてる。心があたしじゃないところにある。そんなのあたし、許せないの!」
「……はぁ」
俺はもう、ため息をつくしかなかった。
なぜなら、彼女は24時間365日俺と一緒にいたいというのだ。物理的にも精神的にもそれは無理だろう。
「未空さん」
「その呼び方もイヤ! なんでサン付けするの? 恋人ならちゃんと呼び捨てにしてよ!」
正直もう、めんどくせーなっていう感情しか、彼女に対してなかった。だから、俺は冷静に彼女に返答した。
「わかりました。別れましょう」
「はあっ!?」
いきなり彼女は激怒し、俺の胸ぐらを掴んだ。
その日、彼女がめずらしく俺の部屋に来ていた。しかし今日はただ話し合いをするだけの用事で。
「今、なんて言いました?」
「だから、別れよって言ったの」
「どうして?」
「だって、あたしのこと愛してないでしょ?」
「いや、そんなことは……」
「愛を感じないの! あたしは全力であたしを愛してくれる人じゃなきゃだめなの。それなのに柚くんはいつもぼうっとしてる。心があたしじゃないところにある。そんなのあたし、許せないの!」
「……はぁ」
俺はもう、ため息をつくしかなかった。
なぜなら、彼女は24時間365日俺と一緒にいたいというのだ。物理的にも精神的にもそれは無理だろう。
「未空さん」
「その呼び方もイヤ! なんでサン付けするの? 恋人ならちゃんと呼び捨てにしてよ!」
正直もう、めんどくせーなっていう感情しか、彼女に対してなかった。だから、俺は冷静に彼女に返答した。
「わかりました。別れましょう」
「はあっ!?」
いきなり彼女は激怒し、俺の胸ぐらを掴んだ。