俺様同期の執着愛
3、同期とふたり飲み
やけ酒するために行った居酒屋に、偶然にも同期の加賀美柚葵がいた。
ひとりで飲みたい気分だったのに、陽気な彼の顔を見たらなぜかものすごく虚しくなって、私はうっかり嘆きの顔を見せてしまった。
「柚葵ぃ~」
私たちはカウンターテーブルにとなり合って座り、ふたりともビールを注文した。それから枝豆と揚げ出し豆腐と唐揚げと刺身の盛り合わせとサラダを一緒に注文しておいた。
ビールがほぼなくなったところで、柚葵が驚きの声を上げた。
「は? 武本さんバツイチだったのか?」
「うん。やっぱり柚葵も知らないよね?」
「ていうか、お前が武本さんと付き合ってるのも知らなかった」
「気づかれないように必死に隠したもん。同僚のあいだで彼氏の話題になっても絶対に私から情報を出さなかったし」
「ふうん」
柚葵はビールを飲み干して、私にドリンクメニューを見せてくれた。
「次、頼む?」
「あ、うん。ありがと」
私は焼酎のソーダ割り、柚葵はハイボールを頼んで、同時に来たあつあつの唐揚げをふたりで貪った。
ひとりで飲みたい気分だったのに、陽気な彼の顔を見たらなぜかものすごく虚しくなって、私はうっかり嘆きの顔を見せてしまった。
「柚葵ぃ~」
私たちはカウンターテーブルにとなり合って座り、ふたりともビールを注文した。それから枝豆と揚げ出し豆腐と唐揚げと刺身の盛り合わせとサラダを一緒に注文しておいた。
ビールがほぼなくなったところで、柚葵が驚きの声を上げた。
「は? 武本さんバツイチだったのか?」
「うん。やっぱり柚葵も知らないよね?」
「ていうか、お前が武本さんと付き合ってるのも知らなかった」
「気づかれないように必死に隠したもん。同僚のあいだで彼氏の話題になっても絶対に私から情報を出さなかったし」
「ふうん」
柚葵はビールを飲み干して、私にドリンクメニューを見せてくれた。
「次、頼む?」
「あ、うん。ありがと」
私は焼酎のソーダ割り、柚葵はハイボールを頼んで、同時に来たあつあつの唐揚げをふたりで貪った。