リアル・アクション・アプリ
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菅原先生の葬儀に参列した日は、まだ午後の授業が残っていたけれど学校に戻る気分になれず、そのまま帰宅してしまった。

カバンは学校に置いたままだったし授業や宿題が気になったけれど、やっぱり戻る気にはなれなかった。

この日も【R‐リアル】からなにか指示が来ていて、それを無意識の内にこなして、あっという間に夜になってしまっていた。

腑抜けのままでいると1日がこんなにも早く過ぎていくものなのだと、ベッドに入って目を閉じながら考えたのだった。

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