上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
すれ違う心
不破と抱き合う時間、あかりはここ最近ずっと感じていた。
今だけは、この時だけは……不破を独り占めしたい。
今だけだから――許してほしい、あかりはそう思っていた。
「樹さん……」
あかりの声が吐息と共にこぼれてその声に不破は欲情した。自分を求める身体が見つめる潤んだ瞳が愛しくて抱き締め返す。肌と肌が密着して包まれると熱をさらに発してしまう。その熱が心地よくてまるで全身から溶けるようだ。
「あかり……奥で感じて」
これは一部なんだ、不破は思う。
この行為はほんの一部で、あかりの中に入り込んで押し進むただの行為にすぎない。
欲しいのはその先にある、届けたいのはもっと身体の奥のその先――あかりの胸の中にどうやったら届くのか。
「んあっ!」
自分の手で感じてそのまま何も囚われない自分を受け入れるあかりを目の前で見ているだけで気持ちが昂る。こんなに胸を狂おしいほど震わせていることにあかりはどれだけ気づいているのか、いや、なにひとつ気づいていないのだろう、そう不破は感じる。
求められている、必要とされている、そう思うのに。
今だけは、この時だけは……不破を独り占めしたい。
今だけだから――許してほしい、あかりはそう思っていた。
「樹さん……」
あかりの声が吐息と共にこぼれてその声に不破は欲情した。自分を求める身体が見つめる潤んだ瞳が愛しくて抱き締め返す。肌と肌が密着して包まれると熱をさらに発してしまう。その熱が心地よくてまるで全身から溶けるようだ。
「あかり……奥で感じて」
これは一部なんだ、不破は思う。
この行為はほんの一部で、あかりの中に入り込んで押し進むただの行為にすぎない。
欲しいのはその先にある、届けたいのはもっと身体の奥のその先――あかりの胸の中にどうやったら届くのか。
「んあっ!」
自分の手で感じてそのまま何も囚われない自分を受け入れるあかりを目の前で見ているだけで気持ちが昂る。こんなに胸を狂おしいほど震わせていることにあかりはどれだけ気づいているのか、いや、なにひとつ気づいていないのだろう、そう不破は感じる。
求められている、必要とされている、そう思うのに。