上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
episode5/あかり視点
気づいたら抱きしめられていた。
この腕の中に包まれるのが随分久しぶりに感じる。それほどもう自分に馴染んだ体だ。
ホッとするのだ、心から。
ホッとして、キュンとして、心がほぐれていく。
温かな熱に、心地よい鼓動に、好きな匂いに包まれてまた涙がこぼれ落ちた。
「わたし、バカでした……いまさら気づいて……」
不破さんのことを本当はずっと、ずっと前から好きだったのかもしれない。でも上司だし、モテる人だし、自分には釣り合わなさ過ぎて……そうやって言い訳を並べて勝手に線を引いて諦めた。好きと気づいてもそれが叶わないのが分かっていたから頭から恋を憧れに変えただけ。
上司として尊敬していた、でも上司としてだけではない。くだけて話しかけてくれる言葉遣いや、何気ない優しさが人として、一人の男性としてずっと好意的に思っていた。
でも大人になると思いに簡単に名前をつけられない。
この腕の中に包まれるのが随分久しぶりに感じる。それほどもう自分に馴染んだ体だ。
ホッとするのだ、心から。
ホッとして、キュンとして、心がほぐれていく。
温かな熱に、心地よい鼓動に、好きな匂いに包まれてまた涙がこぼれ落ちた。
「わたし、バカでした……いまさら気づいて……」
不破さんのことを本当はずっと、ずっと前から好きだったのかもしれない。でも上司だし、モテる人だし、自分には釣り合わなさ過ぎて……そうやって言い訳を並べて勝手に線を引いて諦めた。好きと気づいてもそれが叶わないのが分かっていたから頭から恋を憧れに変えただけ。
上司として尊敬していた、でも上司としてだけではない。くだけて話しかけてくれる言葉遣いや、何気ない優しさが人として、一人の男性としてずっと好意的に思っていた。
でも大人になると思いに簡単に名前をつけられない。