上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
秘密の逢瀬
 不破との関係が始まってからあかりの生活に変化が起きだした。

 (なんか……肌の調子がいいな)

 ホルモンのせいか、セックスのせいか。自分の身体にあきらかな影響が出ているのは事実である。

「なんか最近さぁ、天野のこの辺の腰つきが……やたらやらしいっていうかぁー」

「きゃあぁ!ちょっ、どこ触って……」

「なにぃ?なんかやってんの?てか彼氏できた?」

 あかりの同期の井原(いはら)が腰回りを撫でてきてそんなことを聞いてくる。

「このラインよ、背中から腰に掛けてのこの感じ……あんたこんな身体のラインしてなかったよね?」

「し、知らないし!井原が私の身体の何知ってるのよ!」

「下着の感じも変わってない~?なんか最近買い替えてるよね?レースとかちょっとエロいの着けてさぁ~、前はベージュ一択!透けない第一!みたいなのばっかりだったじゃん」

 (井原……めざといな!!)

「なにぃ、彼氏できたんだぁ、どんな人?どこで出会ったの?」

「違うし。ほんとに彼氏なんかじゃない」

 嘘ではない。そんな甘い響きの名前は付けられないと、あかりはきっぱり言い切った。
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