上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
始まる新しい関係
沈黙を破ったのは不破の方だった。不破がここでする話じゃないと席を立ち、あかりにも業務に戻るように指示をした。結局1on1はたった15分足らずで終わってしまった。たいした話もせず、相談すると言うより暴露だけした感じにはなったが、あかりは胸の中で思う気持ちがあった。卵子凍結のメリット……それに不破はあると言った。それを聞けて悩んでいた気持ちは少しだけ晴れていた。やはり人に話すのは少なからず解決の糸口が見える、なにより心が少し軽くなるものだ。
(デメリットはどんなことにもあるもんね。やっぱりメリットを考えて決めるのが一番かな)
やらない後悔よりやる後悔の方がいい、あかりはそう答えをひとつ導き出した。悩んでいた頭の中を少しでも整理して仕事を再開していたらあっという間に定時になった。パソコンの電源を落とそうとしたとき不破が声をかけてきたのであかりは顔を上げた。
「天野、ちょっと付き合え」
「え?」
「いいから。天野の今日の夜の予定、俺にくれ。来い」
(え?)
(デメリットはどんなことにもあるもんね。やっぱりメリットを考えて決めるのが一番かな)
やらない後悔よりやる後悔の方がいい、あかりはそう答えをひとつ導き出した。悩んでいた頭の中を少しでも整理して仕事を再開していたらあっという間に定時になった。パソコンの電源を落とそうとしたとき不破が声をかけてきたのであかりは顔を上げた。
「天野、ちょっと付き合え」
「え?」
「いいから。天野の今日の夜の予定、俺にくれ。来い」
(え?)