true or false~銀縁眼鏡を外した敏腕弁護士は、清純秘書に惑溺する
【推しマスターの秘め事】
私、深澤心海(ふかざわ ここみ)の最近の楽しみ。
それは・・・
自宅の最寄り駅から、電車でひと駅隣りの『青蘭駅』に降り立ち、深呼吸をした。
エレガントな街並みで、上品な景観を損なわないように建ち並ぶビジネス街は、レトロモダンで、歩くと背筋が伸びる。
春が過ぎた夕暮れ時に、心地いい風を受けながら、駅から少し歩くと、重厚感あるビルに着いた。
その1階にお気に入りのカフェがある。
名前は、『喫茶 心聖(しんせい)』
私の名前がひと文字付いていて、親近感が湧く。
知恵や人徳が優れている意味を持つ『聖』が付いているのも、素敵だ。
ドアを開けると、控えめに癒しの音色でドアベルが鳴る。
アンティークな木目の内装とブラウン系のテーブルにオープンカウンター、薄暗めの照明で、『高級感あるレトロな喫茶店』と呼ぶのが相応しい。
平日、落ち着いた店内は、ビジネスマンの商談や休憩場所になっている。
チェーン店で賑わうお店より、私はこの落ち着いた雰囲気がやっぱり好き。
テーブル席ではなく、カウンターでカフェラテを飲むと、出来る大人気分になる。
少々、懐事情には厳しくても、優雅な時間を過ごせることは、自分へのご褒美。
そして、何よりも・・・
あの人に、ひと目会いたい・・・
想い人に会ったのは、訪問先から直帰する時に、たまたま立ち寄った時・・・
白のシャツに、黒のロングエプロンの男性を2度見たことがある。
フワっとした無造作ヘアから、見え隠れする銀縁眼鏡の奥の切れ長な目つきは、見ると目が離せなくなるほど、引き込まれる。
落ち着いた雰囲気に、手際良くオーダーに応える姿は、ずっと見ていても飽きない。
それは・・・
自宅の最寄り駅から、電車でひと駅隣りの『青蘭駅』に降り立ち、深呼吸をした。
エレガントな街並みで、上品な景観を損なわないように建ち並ぶビジネス街は、レトロモダンで、歩くと背筋が伸びる。
春が過ぎた夕暮れ時に、心地いい風を受けながら、駅から少し歩くと、重厚感あるビルに着いた。
その1階にお気に入りのカフェがある。
名前は、『喫茶 心聖(しんせい)』
私の名前がひと文字付いていて、親近感が湧く。
知恵や人徳が優れている意味を持つ『聖』が付いているのも、素敵だ。
ドアを開けると、控えめに癒しの音色でドアベルが鳴る。
アンティークな木目の内装とブラウン系のテーブルにオープンカウンター、薄暗めの照明で、『高級感あるレトロな喫茶店』と呼ぶのが相応しい。
平日、落ち着いた店内は、ビジネスマンの商談や休憩場所になっている。
チェーン店で賑わうお店より、私はこの落ち着いた雰囲気がやっぱり好き。
テーブル席ではなく、カウンターでカフェラテを飲むと、出来る大人気分になる。
少々、懐事情には厳しくても、優雅な時間を過ごせることは、自分へのご褒美。
そして、何よりも・・・
あの人に、ひと目会いたい・・・
想い人に会ったのは、訪問先から直帰する時に、たまたま立ち寄った時・・・
白のシャツに、黒のロングエプロンの男性を2度見たことがある。
フワっとした無造作ヘアから、見え隠れする銀縁眼鏡の奥の切れ長な目つきは、見ると目が離せなくなるほど、引き込まれる。
落ち着いた雰囲気に、手際良くオーダーに応える姿は、ずっと見ていても飽きない。
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