true or false~銀縁眼鏡を外した敏腕弁護士は、清純秘書に惑溺する
【マスターが、まさかの上司になる】
週明け月曜日の朝。
ひと駅電車に乗り、青蘭駅に降り立った。
訪問は10時からの約束で、ラッシュは過ぎている。
並木道を少し歩き、私は見慣れたビルの前に立った。
もう既にオープンしていている心聖。
マスター、いるかなぁ・・・
お礼を言いたいし、ひと目見たいけど、我慢、我慢!
帰りに寄ることにしよう。
ベージュを基調とし、重厚感あるエントランス。
セキュリティーゲートを通るための受付QRコードをかざすと、スムーズに入れた。
初めてのことに、戸惑いながら、そのまま奥にあるエレベーターで、8階に向かう。
9階と10階も片桐総合法律事務所なんだ・・・
2階から大手税理士法人、大手IT企業、証券会社と名の通る企業の支店が、各2階分ずつ賃貸している。
ここの賃貸料って、きっとお高いはずだけど・・・
その中で、開業したばかりの法律事務所が3階分なんて・・・
頭に沢山の?が駆け巡る中、8階の受付にある読み取り機器に、もう一度QRコードをかざすと、しばらくしてドアが開いた。
「お待ちしていました。助手兼秘書の加東です。さぁ、中へどうぞ」
明るいブルーのスーツを身に纏い、ノーネクタイ姿の爽やかな同年代くらいの男性が、出迎えてくれた。
広い通路を歩き、部屋に入ると、勝川事務所とは違う雰囲気に圧倒される。
ひと駅電車に乗り、青蘭駅に降り立った。
訪問は10時からの約束で、ラッシュは過ぎている。
並木道を少し歩き、私は見慣れたビルの前に立った。
もう既にオープンしていている心聖。
マスター、いるかなぁ・・・
お礼を言いたいし、ひと目見たいけど、我慢、我慢!
帰りに寄ることにしよう。
ベージュを基調とし、重厚感あるエントランス。
セキュリティーゲートを通るための受付QRコードをかざすと、スムーズに入れた。
初めてのことに、戸惑いながら、そのまま奥にあるエレベーターで、8階に向かう。
9階と10階も片桐総合法律事務所なんだ・・・
2階から大手税理士法人、大手IT企業、証券会社と名の通る企業の支店が、各2階分ずつ賃貸している。
ここの賃貸料って、きっとお高いはずだけど・・・
その中で、開業したばかりの法律事務所が3階分なんて・・・
頭に沢山の?が駆け巡る中、8階の受付にある読み取り機器に、もう一度QRコードをかざすと、しばらくしてドアが開いた。
「お待ちしていました。助手兼秘書の加東です。さぁ、中へどうぞ」
明るいブルーのスーツを身に纏い、ノーネクタイ姿の爽やかな同年代くらいの男性が、出迎えてくれた。
広い通路を歩き、部屋に入ると、勝川事務所とは違う雰囲気に圧倒される。