悪役令嬢を期待されたので完璧にやり遂げます!
悪役令嬢を期待されています
そもそもあまり頭の出来が良くない……はっきり言ってポンコツな第一王子の将来を心配し、マリアンヌをジャルダンの婚約者へと望んだのは王家側だった。
国王自らが、優秀なマリアンヌをサポート役に付けることで、王子の出来の悪さをカバーしようと言い出したらしい。
しかも、第一王子とはいえ、ジャルダンを産んだのは国王の側妃にあたる。
正妃にはレックスという第二王子がいる為、跡目争いを事前に防ごうという、パワーバランスを考慮した上で結ばれた意味のある婚約なのだ。
はっきり言ってオーズリー公爵家側にはたいしたメリットもないが、国王の長男を思う親心に公爵が折れる形で、ギリギリ結ばれた婚約なのである。
常識のある貴族なら誰でもわかることだが、ジャルダンはマリアンヌの実家、オーズリー家が後見についているおかげで何とか第一王子としての体裁を保っているに過ぎない。
つまり、彼の立場は非常に危ういものといえる。
なのに、肝心のジャルダンは婚約者のマリアンヌをぞんざいに扱った挙句、男爵令嬢のロザリーとイチャコラする毎日。
これが噂にならないわけもなく――
国王自らが、優秀なマリアンヌをサポート役に付けることで、王子の出来の悪さをカバーしようと言い出したらしい。
しかも、第一王子とはいえ、ジャルダンを産んだのは国王の側妃にあたる。
正妃にはレックスという第二王子がいる為、跡目争いを事前に防ごうという、パワーバランスを考慮した上で結ばれた意味のある婚約なのだ。
はっきり言ってオーズリー公爵家側にはたいしたメリットもないが、国王の長男を思う親心に公爵が折れる形で、ギリギリ結ばれた婚約なのである。
常識のある貴族なら誰でもわかることだが、ジャルダンはマリアンヌの実家、オーズリー家が後見についているおかげで何とか第一王子としての体裁を保っているに過ぎない。
つまり、彼の立場は非常に危ういものといえる。
なのに、肝心のジャルダンは婚約者のマリアンヌをぞんざいに扱った挙句、男爵令嬢のロザリーとイチャコラする毎日。
これが噂にならないわけもなく――