ライブレポ2025【KOKIA/藤田麻衣子】
【2025.4.13@日本橋三井ホール】

KOKIAさんの東京公演を観に行きました。
以前は国際フォーラム、オーチャードホール、オペラシティと千人規模のコンサートホールでしたが、動員数の問題なのか?昨年からキャパが約半分の三井ホールになりました。
会場が以前よりコンパクトな分ステージが近くなり、今回はなんと5列目という良席で観られました。
ピンクを入れた春らしいワンピースドレス衣装で登場したKOKIAさんは相変わらず妖精さんみたいに可愛らしく、アラフィフとは思えない衰えない歌声に感動でした。
ただ音響かイヤモニの調子が悪かったのか、終始イヤモニを気にしながら歌う場面が度々あり、KOKIAさん本人もスタッフに何度か業務連絡してました。客席で聴いている分には問題なかったんですけどね。
セトリはここ数年の公演とわりと変わらずで、正直私が聴きたい曲や好きな曲は少なめでしたが、後半クライマックスに『この胸の苦しみが愛おしいほどに生きて』『moment〜今を生きる〜 』『INFINITY』の流れが来て思い入れのある大好きな曲なので聴けて嬉しかったです。
『この胸の〜』はリリース当時祖母の認知症が発覚して辛かった時期によく聴いていて、聴くたびに
♪私はまだまだ頑張れる
自分を信じて立ち上がる
のフレーズに励まされていました。
『moment 〜今を生きる〜』は2011年東日本大震災から2ヶ月後にリリースされたアルバム曲で、初めてKOKIAさんのコンサートをコンサートホール会場で観て感動した曲。
♪失ったものがあるなら
それにも増す愛で生きよう
当時は震災を乗り越えようというメッセージと捉えていたけれど、その後は大切な人を失ったKOKIAさん自身に向けてだったり、相次ぐ自然災害だったり、コロナ禍やウクライナ戦争だったりと、その時々に起きた苦難に対する励ましと癒しの歌になっているような気がします。
ちなみに、今回は曲を聴きながらGLAYの『Buddy』とも重なるなと思いました。
♪失ったものを数えるな
今ある笑顔が全て なあBuddy
どちらも、生きていくうえで大切なものを失うことがあっても前を向いて生きて行こうというメッセージが同じだな、と。
そして『INFINITY』は歌詞とKOKIAさんの透明感溢れる伸びやかな声が大好きな曲。
♪人は人として花は花として咲く
命あるものとして生まれたこの不思議
わかっているのはほんの少しのこと
あなたはあなたひとりだけ唯一の存在
というフレーズが大好きです。
今回は最近なかったアンコールがあり、KOKIAさんを代表する楽曲『ありがとう…』が聴けて嬉しかったです。
そしてKOKIAさんのコンサートでは定番になりつつある『夢の途中』。
先月ライブで聴いて感動した藤田麻衣子さんの『夢を叶える方法』や、GLAYのライブでもファン人気が高く定番になっている『BEAUTIFUL DREAMER 』と同じく「夢を見て生きて行こう」というメッセージが込められた大好きな曲です。
しっとり終わることが多いKOKIAさんのコンサートだけど、今回はこの曲がラストに聴けて良かったです。
今年は東京以外にも全国でコンサートがあるようなので、興味ある方はぜひ一度足を運んでみてください。
イマドキのSNS発のボカロ系歌い手さんとは全然違うクラシック声楽寄りな曲と歌なので、耳に優しく心がふわっと癒されます。
シンプルに生身の歌声だけで感動させられる実力派の方です。
【2025.3.22 @ 六本木EXtheater 】

2年ぶりに藤田麻衣子さんのコンサートを観に行きました。
GLAYと全然音楽性違うよね?と思われそうですが、私は元々GLAYファンになる前、小学生の頃からZARDや岡本真夜さんやKiroroなど癒し系の女性アーティストが好きでよく聴いていたので、むしろ本来の私好みのアーティストなんですw
ちなみに私はゲームもアニメも全然詳しくないので、主題歌担当してたことは楽曲を聴き始めてあとから知りました。
今回の会場は六本木EXtheaterという初めて行った場所でしたが、座席は今まで参加した藤田麻衣子さんのコンサートの中で一番近かったです。
前半は過去の楽曲、後半は最新アルバムの楽曲と分けて演奏され、全編ピアノ、バイオリン、チェロの三重奏の音色と藤田麻衣子さんの優しく透明感溢れる声に癒されました。
オープニングの『素敵なことがあなたを待っている』は、時季的に進学・就職・進級などのタイミングが近いからかな?
麻衣子さんらしい温かい応援ソングに心が安らぎました。
リリース当時小説を書く時によくBGMにしていた大好きなピュア恋ソング『ねぇ』も聴けて嬉しかったです。
ちなみに2012年、初めて藤田麻衣子さんのコンサートに行った時のオープニング曲が『ねぇ』だったのも印象に残っています。
前半のラスト『手紙〜愛するあなたへ〜』は結婚式で使われる機会が多く、楽曲の知名度はかなり高い曲だと思います。
リリース当時から大好きな楽曲で、ストレートに両親への感謝を伝える歌詞は、片親家庭で育ったおひとりさまの私でも年を重ねるごとに心にグッと来ます。
きっと麻衣子さん本人が両親に愛情深く育てられたんだろうなと聴きながらふと思いました。
後半は唯一の?アップテンポ曲『防御して』で振り付けしたのが楽しかったです。
そして、麻衣子さんの友人夫婦の「夫婦生活は共感と協力が大事」という言葉に感銘を受けて作ったという『SOS』は、今月同じチームで仕事をしてきた人の異動が決まり、前はチーム6人でやっていた業務を今後ほぼ私ひとりでやらないといけなくなるという自分の状況にも重なってグッと来ました。
【頑張り方は次々身につけて来たのに
頼り方はなぜ身についてないんだろう】
【つらくて苦しい時
そばにいる人に言ってみよう「助けて」って】
このフレーズがまさに社会人あるあるで、仕事中しんどくても周りに助けてって言えないことが多いなと聴きながら共感しかなかったです。
後半ラストの『夢を叶える方法』は藤田麻衣子さんが度々口にしている「フルオーケストラでコンサートをやりたい」という夢について、近いうちに実現したい、というMC後に演奏されましたが、私も次こそは開催が決まったら行きたいなと思っています。(過去開催の2回は行けてないので)
この曲、個人的に今回のアルバムの中で一番好きな曲なんですが、(歌詞のメッセージ性がGLAYの『BEATIFUL DREAMER』っぽさもあるし)私も作家になりたいという夢をあきらめたくないなぁと改めて思いました。(野いちごではもう無理だろうけど)
アンコールは最新アルバム楽曲の『新しい世界』とファン人気の高い『あなたは幸せになる』の2曲。
『新しい世界』は上京した時に書いた楽曲とMCで紹介されてましたが、この時季にピッタリの応援ソングだなと思います。
そして『あなたは幸せになる』は私が藤田麻衣子さん楽曲の中で一番好きな楽曲なので、聴けて本当に嬉しかったです。
祖母の認知症介護と当時の職場の人間関係に悩んで適応障害になった時に、歌詞があまりにも自分の心境にリンクしすぎて自分でもビックリするくらい号泣した曲でした。それから毎日通勤電車の中で泣きながら聴いていた曲なので、当時を思い出して思わず涙が溢れていました。
あなたは幸せになる
だって辛いことたくさん頑張った
不安に潰されそうな
ひとりの夜もあるけれど負けないで
このサビの歌詞に何度励まされたかわかりません。
これから先もずっと私の人生において必ず聴き続けるであろう人生応援ソングです。
メディア出演もなく全国的な知名度は低いかもしれませんが、西野カナちゃん的な恋する女子の気持ちを様々なシチュエーションで綴った胸キュンソングや年代問わず誰もが共感できる人生応援ソングなど、日常に寄り添う楽曲と透明感溢れる優しい歌声に癒されること間違いなしのアーティストなので、ぜひ一度聴いてみて下さい。
ちなみにYouTubeではカバー曲動画もあり、90年代を代表するアーティストの浜崎あゆみさん、宇多田ヒカルさん、華原朋美さん、広瀬香美さんやELTなど同世代には懐かしい楽曲の藤田麻衣子さんバージョンも聴けます。